大学生活+新社会人の5年間を過ごした第二の故郷・岡山県の帰り、往路では左手に見えていた竪穴住居に復路で立ち寄りました。

 

 

東有年沖田遺跡公園

兵庫県赤穂市東有年1936

 

 

岡山県備前市/兵庫県赤穂市の県境近く、国道2号線沿いにあります。

 

 

 

 

 

この有年地区周辺には、「文化財の宝庫」と呼ばれるほど多くの古代遺跡が存在するようで、縄文弥生時代の住居遺跡、古墳時代の前方後円墳、中世では山城が多数築かれて、近世では西国街道有年宿として栄えたのだそうです。

 

 

 

 

ブロ友姫路の美魔女まぁ♡さんのブログで紹介していただいたので事前学習はバッチリです。

 

 

 

 

 

国道2号線から南に50m程度入ったところに遺跡公園としてあります。

入園料は無料、秋にはコスモスが咲くらしく今回訪問時はオフシーズンで残念・・・

 

 

 

 

 

 

 

公園入ってすぐは、古墳時代の「ムラ」エリア

右手には「高床倉庫」が復元されています。

 

 

 

高床というくらいですから、50cmくらいの杭基礎が打たれています。

 

 

 

軒桁に垂木が掛けられ、破風板の箇所は太い丸太と現在の木造建築と同じ建築法のようです。

 

 

 

ユーモアたっぷりの丸太階段を上り、お邪魔します。

 

 

 

真ん中に主柱、横に梁が掛けられ、壁は等間隔の間柱に藁が張られています。

床は根太が敷き詰められていて、木造軸組工法の歴史を学べます。

 

 

 

古墳時代後期の竪穴住居

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうど藁の張り替え作業をされている工務店の方に撮影許可をいただき見学させていただきました。

大工を本職とされているのだそうですが、現在の建築で藁ぶき屋根を施工することなどないでしょうから、この復元する工法ってどうやって学んだのか興味があったのですが、お仕事中だったので質問は差し支えました。興味あったのに残念です。

 

 

 

 

 

公園の中央の小路を挟んで、弥生時代の「ムラ」エリアに進みます。

 

 

 

弥生時後期の竪穴住居は、円形なのですね。古墳時代は四角形でした。

切妻屋根の棟部分の越屋根は、煙出しの用途に使われたと聞いたことがありますが、先ほどの古墳時代の竪穴住居にも、こちらの弥生時代の竪穴住居どちらにもあることに、天井換気の大切さを感じました。

 

 

 
最近ゲリラ豪雨が突如として降る日が多く、異常気象を改めて感じさせられますが、この復元遺跡が天災の被害を受けないことを祈るばかりです。

意外なことに室内はさほど雨水の被害を受けているようには思えず、案外高温多湿の日本に似合った建築法なのかもしれません。

 

国道2号線は、仕事でよく使っている道路なので、赤穂市有年地区をまた攻めていきたいところです。