ネットフリックスで
“The Greatest Night In Pop”

(邦題:ポップスが最高に輝いた夜)を観た
最近の世代に馴染みは薄いだろうけど
80年代の当時大人気で売れていた
今でいえばテイラー・スイフトやブルーノ・マーズ

ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデ
ビリー・アイリッシュといった

超大物アーティストたちが集まり
“We Are The World” という歌を

アフリカを飢饉から救う為に作った時の

ドキュメンタリー映画だ


恥ずかしながらこの曲がマイケル・ジャクソンと
ライオネル・リッチにより作られた事実は

これを見るまで知らなかった
そして売れっ子で忙しい多くの
ミュージシャンたちが一度に集まれるスケジュールを組み

どういう立ち位置でソロのパートを誰に何処を歌わせるかなど

とてもエキサイティングで神がかりな現場が垣間見れる
素晴らしいドキュメンタリー

 

録音の当日夜「アメリカン・ミュージック・アワード

 (グラミー賞の様なもの)」で

司会をこなして自身もアーティストとして

受賞も沢山したライオネル・リッチの

狂人的な体力と集中力には脱帽で

そのイベント後夜中にアーティストたちがスタジオに集まり

録音は朝8時に終わるなんて羨ましすぎ!

指揮者でプロデューサーのクインシー・ジョーンズが

終了後にいきなり疲労感におそわれて

「アドレナリンが電車に乗って行っちゃったよ

(アドレナリンが切れたよ)」にはうなずける

 

そしてステービー・ワンダーとボブ・ディランとの

やりとりなんかはお宝映像で

ダイアナ・ロスの優しさが滲み出て

シンディー・ローパーやコンサート会場から駆けつけた

ブルース・スプリングステーンのエネルギーが炸裂

僕個人的にはこういう超有名ミュージシャンたちの

録画時の緊張や戸惑い、葛藤には目が離せず

当時レコーディングスタジオのドアに貼られた
“Check Your Ego At The Door”

(入る前にドアで自分のエゴをチェックしてね) のサインの効果か

お互いのエゴを抑えながらノーギャラで

一つの作品を作っていく過程に痺れまくる


表現者には視聴マストのドキュメンタリー映画だし

自分は自信も実力もない思ってる人にもオススメ
僕ら人間は誰でも同じ
緊張するし不安もあるけど
それから逃げないで乗り越えていけば
上手くいくというモーメントが満載だからだ

この時、隣のスタジオでギターを弾くと

言ってたプリンスは結局セッション不参加で

皆んなで輪になって仲良く歌う (多分彼にとって居心地悪い) 状況から

逃げたように感じて個人的にはとても残念に思った

僕が俳優を始めた当時は
もしかしたら自分には才能がなく
一番不得意な事を人生で

やろうとしてるのかも知れないと

思い悩む時期があり

今でも初めて台本を読む時には

ワクワクするけど緊張するし

(まあこれは結局は同じ感情だ)

自分にできるかな?なんて思ったりもするから
当時は雲の上の存在だったアーティストたちにも

僕らと同じ不安や葛藤がある事に
改めてホッとさせられた気がした

 

公開したら是非観てみて〜

元気になる事間違いなし!