空気が澄んだマンハッタン

エンパイアステートビルと

右がコンサートやスポーツで有名な

マディソン・スクエア・ガーデン

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映画「オッペンハイマー」の監督

クリストファー・ノーランの

最近のインタビューが興味深い

多分、日本では「アベンジャー」や

「アイアンマン」シリーズで有名な

今年のアカデミー助演男優賞にノミネートされている

ロバート・ダウニーJrについてのコメント

 

「彼 (ロバート) とはずっと仕事をしたいと思っていたし

彼は関大な心とカリスマ性を持ち合わせている

誰かと働くときには、俳優と僕らは感情的で

共感的な繋がりと何か寛大さを求めてしまう。

彼にはそのすごいスピリットがあり

それはどういう意味かというと

彼が他の人たちとシーン(演技)をやるときに

皆がベストの状態でやってるか

最高のものを出せているかを確認してるということで

彼はこの感情のつながりを明確にする手助けをしているんだよ。」

(以上は僕の意訳)

 

日本語にすると少しボヤけるけど

要するに自分に余裕があるので

他人にも手を差し伸べて

自分達みんなが最高のものを

作れるように心がけている

という事ではなかろうか

 

撮影現場ではよくあるけど

画面に写ってない相手役が

スクリーンに向かって

演技をしてる俳優に対して

リアクションしやすいように

カメラ越しにガチで

演技をする事はあるけど

これってそれとは違う

高度な領域だ

 

自分がうまく出来るのなら

次にはこのレベルでやれば

その後の喜びも

以前とは比べ物にならないし

僕も以前はMeミー自分だったけど

今では喜びや達成感を仲間たちと

プロダクションを通じて

繋がりシェアできるのが一番嬉しい

 

僕ら人間は自分の成功だけでは

満足できない生き物で

他人と何かを分かち合える事に

至極の幸せを感じるらしい

 

その証拠に

晩年の成功者の人たちへの

インタビューなどで

 

人生で一番嬉しかった事は?

 

の問いかけに人々は

 

「アカデミーで個人賞をもらった事」

「ノーベル賞を受賞した事」

「人間国宝に選ばれたこと」

「社長になった事」

「年収〇〇億円になった事」

 

なんて話は聞いた事がない

 

だから個人の賞や認知度

達成感だけではなく

他人とシェアできて

何かや仕事などを通して

世の中に貢献したことや

誰かの為になった時など

もちろん家族や友達と

楽しく添い遂げられた事などの

コメントが多いのだ

 

でも国宝や億万長者やノーベル賞を

諦めろというのではなく

同時に次のレベルも見据えて

色んなところで繋がっていけば

人生が更に充実すると思うし

孤独感に悩まされることもなくなる

 

幼少期の父とのドラッグや

その後の薬物問題からも這い上がり

名実ともにトップの1人

ロバート・ダウニーJrには是非とも

アカデミー賞で

助演男優賞を受賞して欲しい

出世作の映画の一つ「レス・ザン・ゼロ」での

彼の演技は凄かった

表現者には是非観て欲しい作品