原爆の父の映画「オッペンハイマー」を観た
今年のアカデミー賞最優秀作品賞や主演
助演男優女優賞などにノミネートされている
クリストファー・ノーラン監督の大作

マンハッタン・プロジェクト(第二次大戦中の米国の原爆開発計画)の
責任者の1人だった理論物理学者オッペンハイマーの葛藤や
当時のアメリカの共産主義者やソ連 (現ロシア)への立ち位置が描かれ
開発の大喜びからあまりにも早かった日本への原爆使用決定においての
彼の感情の移り変わりや核レースなどへの危惧などが興味深い

政府高官?(誰だったかはっきり覚えていない)たちの
原爆投下の決断時に「京都は新婚旅行で行った素敵な場所だったから除外しよう」
などのセリフには日本人として身震いしてしまうが
オッペンハイマー自身の学者としての成功や名声より
人としての良心の存在に救われた感じがしたり
日本への原爆投下後のホワイトハウスでの大統領との面会や
公へのスピーチで「降伏したドイツにも使用したかった」のシーンは

何とも言えない複雑な心境になる


それと俳優人が素晴らしく大物ばかりで
皆実在の人物に似てるのも驚きで
(ヘアメイクさん凄い!)
キャストたちのインタビューでも
助演男優賞にノミネートされているロバート・ダウニーJrが
役になり切ってることは「ペットが飼い主に似るのと同じ現象かもね」と
笑い合ってるのには説得力ありで
「撮影に行くたびに必ず君 (マーフィー) は現場にいて
あれだけハードに働いてる人は今まで見たことがないよ」と
オッペンハイマー役の主役のキリアン・マーフィーに
賞賛の言葉も送っている

ところで昔から気になってる
広島平和公園の石碑にある言葉

「やすらかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」

これって
広島の原爆投下は自業自得で
僕たち日本の責任ということなのかと思うけど
「過ち」とは「戦争」のことだと後で解釈されたりで
少し言葉足らずなのは日本人と日本語の特性か

あまり納得がいかない

しかしそんな中途半端な表現ではなく
この映画は後世に残る名作の一つで
僕は作品賞や主演男優賞はこれで決まりと思ったけど
全てのノミネート作品を観てないから未だわからない
日本では3月公開が決まったから是非映画館で観て

アナタの五感を喜ばせてあげて欲しい