今月初め映画のアカデミー賞の布石とされる

ゴールデン・グローブ賞

(TVや映画作品) の授賞式があり

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」などが

長編アニメ賞を授賞するなどで

日本でも少し話題になったかも知れない

 

去年夏に中学の息子と映画館で観たけれど

宮崎監督にしてはメッセージ色が強い始まりで

少し驚いたけど

息子と「人生は自分で切り開いて行けば

上手く行くんだね」と

冒険ファンタジーとして楽しめた

 

余談だけど

批評は当時ネットにも沢山出ていたけど

小難しいものが多くて

「そんなんどうでもええやん!」と

めんどくさがり屋の僕には

余り受け付けなかった(笑)

 

ゴールデン・グローブ賞にハナシを戻すと

リミテッド/3部作/テレビ映画の部門で

僕が以前ここでブログ記事にした

 

https://ameblo.jp/torujpn/entry-12819134730.html

 

韓国系アジア人の脚本/監督で

ほとんどがアジア人キャストの

ネットフリックス「BEEF/ビーフ」が

作品、主演男優、主演女優賞を授賞し

アメリカにおけるアジア人アーティストの

地位を確固たるものにして

数日前のエミー賞(テレビ業界のアカデミー賞)でも

見事に同部門で受賞した

 

この主演のアリ・ウォンと

スティーブン・ユゥアの演技は必見で

芸術に関わる全ての人たちには

特に観て欲しいもの

日本人も演技派は一杯いるけど

やはりアメリカ人は上手いなと思ってしまうし

監督の演出も面白い

 

むかし僕が渡米した時には

エンタメのアジア人なんて

想像出来なかった事で

アジア人の監督や俳優など

ほとんど居なかったし

街にいるのは韓国系のクリーニング店や

街角のコンビニ、中国系はレストラン業が多く

当時のその移民の子供達が今はエンタメ業界

弁護士や金融機関などビジネスで

活躍しているのは何とも嬉しいかぎり

 

今回のゴールデン・グローブ賞で

特筆しなきゃならないのは

最優秀映画賞と主演女優賞 (コメディ/ミュージカル部門)受賞の

エマ・ストーン主演でギリシャ人監督の映画 

“Poor Things”(哀れなるものたち)で

自殺をしたエマ・ストーン演ずる若いヴィクトリアが

鬼才の外科医に助けられ

脳移植で幼児のメンタルの

ベラという新たな命で生まれ変わり

特にヴィクトリア時代の女性が

精神と性的な解放を通して

自己探求と成長をしていく姿は圧巻で

このファンタジックなダークコメディは

なかなか骨太のどきつい内容

 

俳優の見地からも役作りは素晴らしく

衝撃的なヨーロッパっぽい作品で

個人的には少しセックスシーンが

多いなと感じたけど

それもハナシの根幹部門だから

そうなるのねと納得

3月のアカデミー賞の

主演女優最有力候補は間違いない

 

僕は好きだったけど

かなりマニアックで成熟した作品は

日本ではウケにくそうで

もちろん未成年にはNG

しかしガツーンときたい方には

是非おすすめの深く優れた芸術作品だ

 

アクターや表現者は

どれだけ造詣が深く

自分をさらけ出せるかが勝負で

贔屓目だけどアメリカのアクターたちは

本当に凄いと思ってしまうのだ