すっかり秋というか

冬が目前のセントラルパークエリア

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先日のハイスクールの息子(日本では中3)の
バイオリンコンクールの決勝演奏会

モーツアルトの曲で最後にカデンツァ
という無伴奏 (ピアノの伴奏なし)の
バイオリンだけのアドリブの様な部分があり
少し難しそうな曲
年齢制限で5分しか演奏時間がないため
その部分は事前にカットする事にし

息子もカデンツァのプレッシャーから

解放されていた
しかし当日会場に行くと
主催者のDr. Zに演奏時間は5分でなく10分と言われる

各自15分しかないウォームアップ後
息子のピアノ伴奏もしてくれる
そのDr. Zが来て「彼はすごくナーバスになってる」
と心配し始めてルールには無かったのに
わざわざ空いている部屋を息子に用意してくれて
彼に何と追加で1時間以上の稽古時間まで与えてくれた

そして息子の順番が来て
本番をビデオで撮影しながら
見ていると演奏時間の5分が過ぎ
本来の10分近くになって
全く練習していなかった
カデンツァまでやってのけた

結局コンクリートに
入賞はしなかったけど
本人にとってはとても良い
経験になったことは間違いなく
主催者さんのサポートなしでは
ここまで出来なかった

クラスや先生との稽古は
もちろん大切だけど
本番はそれ以上に
学べることが山ほどある

僕も演技学校で
何年も習って
初めての現場では
狼狽しまくったし
新鮮で学びだらけだったことを
覚えているし
現在でも同じ現場は
2度と存在しないから
現場での学習は今も続いている

そしてこれは俳優業の醍醐味の

一つであることは間違いない


以前も書いたけど
NYの演技学校で
クラスをまとめていた
学校でベテランの優等生と
現場で再会したことがあった

あんなに演技に精通し熱心で
クラスの世話役でもあったのに
背格好が僕とよく似ていた彼は
撮影前のリハーサルで
照明や立ち位置確認のために
俳優の代わりに雇われる
スタンドインをやっていて

(この仕事はメイン俳優の代わりで

もちろんカメラには映らないし喋りもしない)

僕は無念にも声をかける事ができなかった


とにかく自分を磨けるのは

クラス< 現場での経験だから
そういう意味で

現場での叩き上げで

生き残っている
日本のアイドルたちはスゴいし

理想は現場と稽古の

同時進行が最強

 

実力がまだ伴っていない

彼らのデビュー当時の

プレッシャーは相当なハズで

そこを突き抜ける精神力は半端ない

でも結局、彼/彼女らが

成功できるのもうなずける

 

だからどんどん実践でやっていこう!