今日は全く予期しなかったスタンリー.キューブリックが1975年に公開した「バリー.リンドン」が放映された。最初20分ぐらいたってからみました。直感的に「バーリー.リンドン」と思ったらあたりました。パリ時代2回見まして面白いという印象は残っているのですが全くストーリーは覚えていませんでした。太閤秀吉の出世物語のように記憶していましたが全編と後編があり3時間超える作品です。貧しい家の青年が波乱万丈の一生を送り最後は貴族の未亡人の後釜に入りやりたい放題をやって先夫の義理の息子に決闘をいどまれ脚の骨をピストルで撃たれびっこになって貴族の地位を追われイングランドを去って行くという栄光と最後にどん底に落ちていく物語です。今日も感動しました。彼の人生ツイていたかに見えましたが人間性が貴族社会から排除され追放されるのは彼自身の富が無く奥方のサイン無くしては富を自由にはできませんでした。今日はスーパーインポーズで完全に理解しつつ見ましたの面白かったです。今日キューブリックの生い立ちを検索で知りましたがN.Y生まれのアメリカ人ですが成功してハリウッドシステムを嫌ってイギリスでアメリカの資金で彼が制作脚本演出と自分ですべて手掛けたそうです。「オレンジメカニック時計仕掛けのオレンジ」は1971年に公開され我々がパリに住みはじめた年でその作品に驚きました。後で知りましたが「突撃」原題Paths of Glory栄光の道を見てその中でドイツ娘がアメリカのPX(将校などが酒や食事をするオーケストラのあるところ)でアメリカの歌を歌う場面が印象に残っています。30年で2,000本のフィルムを見ましたが外国映画は殆ど覚えていません。逆に黒沢、小津、溝口など日本作品は覚えています。成瀬幹男の「浮雲」はパリで4回みて最後の時が一番涙がでました。今もいろいろなシーンが浮かびます。しかしこの頃テレビで昔の作品みてもあまり興味が無くなりました。感動力が無くなったのはとりもなおさず脳の劣化かも知れません。かえってドキュメントの方が興味を持つようになりました。最近のハリウッドの映画アクション殺しものなどそのテンポと殺しの残虐なことスポーツ的なことゲームからの影響なのかまた他の惑星から来る宇宙人の物語など私は興味が無いし映画館にいくことも年3,4回ぐらいです。現代社会は何かよい物をじっくりと言うような心の余裕が気がついたときには無くなっています。
今日は新しい班長さんが町内費を集めにきたのでコーヒー飲んでってもらいました。雑然としたアトリエに招じ入れいろいろ話していたら彼の85歳の奥さんが最近認知症になっている具体的な症状を話してくれました。80以上にもなるといろいろ問題が起きてきます。彼は86ですが結構若く見えます。たまにはお茶飲みにいらっしゃいといって別れました。人間がどんどん話さなくなって家に籠ることが多くなりました。そして認知症も増えています。食い物の保存料などのせいもあるのでしょうか。ボケ防止にナッツ類がいいと言われて久しいですが私も毎日クルミとアーモンドをつまんでいます。
フィルムなど興味が無くなってきたといっても映像を見るのはまだまだ興味があります。昨日など西條八十が家が没落し結婚して生活のためにてんぷら屋を始め詩作から離れていたとき鈴木三重吉が訪ねてきて童謡の作詞をするよう依頼に来ます。その第一作が「歌を忘れたカナリヤ」でした。カナリヤは彼自身でした。そのことを知ってもう一度歌詞を味わってみると本当に感動します。現代が多くの良いものを失ってそのことに気が付いてまた何かが戻ってきていると美輪はいっています。クルマ離れもそれでしょう。最近雲助商売がなくなってきたことをクルマを売って気が付きました。しかしおれおれ詐欺、振り込め詐欺が巧妙になってきたことも確かです。トータルまだ社会は健全であることは確かです。明日は韓国と北朝鮮の首脳会談があります。朝鮮半島が良い方に向かうことを期待したいです。時間が解決しないものは無いでしょう。ある時間が経過すると人間が思いもよらぬ方向に変わっていくものです。人類にまた地球の自然に自浄作用が存在すると信じたいです。