私はNHKラジオ第一放送が毎朝4時6分から40分ぐらい放送している以前のタイトル「心の時代」今「明日への言葉」の録音テープを200個ぐらいテープに録音して毎日ぐらいしごとをしながら聴いています。多いのは50回は聴いているとおもいます。この頃「明日への言葉」になってから出演者も種がつきたのか興味のある番組も少なくなったのと自動録音装置が壊れたこともあり殆ど録音しておらず4時に偶然目を覚ました時以外聴くこともなくなりました。面白い人を探すことは大変でしょう。今日もその中のいくつかを聴きました。その中に山形の全寮制のキリスト教独立学園の校長安住力也校長のインタヴューのものがありました。聴くたびに感心するのは現代日本の教育の根本が間違っていることを知らしめる内容です。それは今の学校は公立高校でも一流大学の合格率を上げるのが目的になっていることです。そのために親も学校も子どもの成長過程で子どもが抱える‟闇”に蓋をしてうまく見ないようにして受験の効果だけ上げることしか考えていない。この‟闇”こそ人間が本当に生きる目的が隠れている場所なのだと校長はいいます。この学校の入学式のとき校長は3年間で自分は一生で何がやりたいかを探すことをを最重要にあげるそうです。校長自身の言葉で「最深欲求」といっています。そして毎週生徒一人一人自分の悩みや反省を全校生の前で話させるということです。自分の内面を言語化することを重要視しています。各人の中に皆色々な本音をもっているそうです。その本音を知りそれらの間の矛盾を超克しより深い自分を見極めようとします。この深い心には教師の導きがなければその存在へのきっかけはつかめないと校長はいいます。真の教育は教師が導かなくてはできないといいます。人間というものは人生でこれがやりたいと本当に思ったらどんな苦難も乗り越えられるそうです。現代はこの発見なく闇雲に一流大学のみ目標にし、入った途端学業拒否反応をおこし4年間私のように学業そっちのけで遊びほうけた者も今でもいるでしょう。悩み多き高校時代人生の何たるかを導いてくれるような教師がいたらもっと真剣に早目に見つけていたかも知れません。年齢のわりに精神が幼すぎました。昔の先輩に高山樗牛がいますが旧制中学時代精神は相当大人でした。昔は16歳で元服大人の仲間入りをしましたから16歳からの意識転換はかなりのものだったでしょう。今は恐らく知識は沢山詰め込まれているでしょうが気持は幼いのではないでしょうか。文明の進歩は親に養われる年齢が伸びモラトリアム化していますので独立心も大人の意識もずーっと遅れているでしょう。そして一旦就職して挫折して親元にかえり就職せず親に養われる子も少なからずいます。この社会は実に多くの問題を抱えて呻吟しています。その原因に知識だけ重んじ人間として一番大切な精神面に欠け知恵を得る機会が実に稀になってしまったということからきています。しかし金を効率よく得ることが社会のコンセンサスになりすべての準備段階がこの金を効率よく稼ぐという目的に組み立てられているのでもはやがんじがらめになっていてますます選択の余地がないところに絶望的状況があります。その上社会のテンポがますますはやくなり手を打つことが絶望的となります。先日NHK総合で夜の2時間スタジオに沢山のひとをよんで「日本に今強力なリーダーが必要か、必要ならいかにしてつくり上げるか」というような議題で討論が行われました。大震災後各地の震災の町で個人が立ち上がり自ら復興の先鞭をつけ国や地方自治体を期待せずはじめそれが勇気を与え東京などの組織をつくって他との連携を広げるのを助けるNGOが応援を行いそこに小さなリーダーがでて彼らのなかでもっと大きなリーダーに成長しと国が危機に瀕した時はリーダーというものは必然的に出るものだという考えとリーダーが輩出できるエリートの教育をあらかじめ準備するというかんがえもあり結局国、地方のために働くという人間を教育はつくっていかねばならない、そのためには議論を小さな時から訓練していかねばならないという外国のドキュメントをいれての説明がありました。以前鈴木大拙先生はおっしゃってました。日本の大学で教えるのはつまんない、それは先生が講義することを黙ってノートする学生がほとんどで質問がない。ところがアメリカでは講義中どんどん質問があり中には稚拙なものもあるがとにかく講義は活き活きしていいるから面白いと。これは教育においても知識を習得する、権威を絶対化して疑念なしに全てうけいれるという根本姿勢なのだろう。学問にも進化があり以前真理と思われていたことが誤りであったことがわかったりと真理、真実も流動性をもっています。それを鵜呑みにしていたら学問への批判精神は涵養されないでしょう。何故質問できないかそれは批判的学習を教わっていないからでしょう。番組の中で韓国のサムスンのリーダーのやり方を紹介していました。経営者はブレーンと企画をたてます。他国の競争相手の企業の現段階での製品と彼が開発中の情報をキャッチしてその先のレベルの開発をし競争相手のものより安く速く提供するという必ず勝つ戦略をたてるので負けないと嘗てサムスンでブレーンとして働いた経験のある日本人も招待されかの戦略を説明していた。競争に勝つためにはこのくらいの戦略が必要なのでしょう。これを離して地球規模で眺めた時消費者はこの戦争に巻き込まれ社会のテンポの加速化に加担もしています。超新しいものを手にいれることは自分自身の首を絞めてもいます。無限に超便利なものの生産競争は最早人間の生理のテンポを超えてしまっている。そのうち通勤には一人用の竹とんぼのようなもので空を飛んで通勤するかも知れない。ロボットが家事をこなし皆一人ひとりになるかもしれません。金さえあれば一生を死まで快適に暮らせるかもしれない。この文明が崩壊しなければですが。これから開発競争で一層莫大な金のかかる世界になるでしょう。この競争というものを減速し地球規模でコントロールできなければまたは大いに違った価値観に修正、移行できなければ人類の未来はないでしょう。国民の満足度のランクでデンマーク、オランダなど上位を占め日本は25位くらいです。デンマークなど農産物の自給率は300パーセントで非常に健康的で簡素な生活を大多数がおくっています。国民の根本には「人間のまともな、本来の生き方とは」に伝統的なコンセンサスが生きていると思います。日本は国債残高がGDPの230パーセントだったかあります。何故このように膨れ上がったか、それは右肩あがりのとき国の事業に湯水の如く金をつかったからでしょう。誰が警鐘を鳴らしたでしょう。いくら考えてもわかりません。それでなくても地球の未来は子孫にとって厳しくなるのは目に見えています。マザー.テレサに何回も日本人は心の貧しい、賎しいといわれたというのに自分のことと反省しなかったのでしょうか。人間はちょっとよくなると驕り勝ちになるものです。森 信三先生は日本が此処まで駄目になった以上これしかないとおっしゃったのは以下の3つである。

①朝の挨拶誰よりはやく。 ②腰骨を延ばす。 ③他人の下足を揃える。

これだけでも人間の気持がよくなることは確かです。 鬱が広がっている中なんとか他には明るく振舞いたいたいものです。そして自分の孤独には立ち向かいたいものです。