最近世界的にSLの復活が行われて観光スポットにもなっているし、色んなチャンネルが鉄道紀行を放映している。SLは人生のようだと解説者が云っていました。岡を登るときは喘ぎます。スイッチバックのときは人生の足踏み期を連想します。また平原を疾走するときは人生の青春期を思い出します。多くの人々は今のテンポの加速化に耐えられず嘗てのSL時代の人間や社会ののんびりしたテンポと重ね合わせて人間のようなSLを愛し、復活しようとする世界的な動きがあると思います。また最近1960,70年代の西部劇の名作゛OK牧場の決闘"゛ヴェラクルス"などテレビでやってます。私のような年代にはテンポと愛や友情など人間の情など自然でアメリカの自然も美しくその時代の女の衣装もエレガンスです。今ではそんな伝説的な作品はつくろうにも監督も俳優もいません。そしてアメリカそのものが変って西部劇そのものが現実に合わなくなっているでしょう。日本の時代劇も俳優が現代人のまま演技していてびっくりですが時代が変ると何もかも変ってしまうのでしょう。現代には特に子供たちにはアニメやCGをふんだんに使ったスーパーアクションやSFの物語のヴァーチャル現実がかえってわくわくするのでしょう。現代では映画ばかりでなく色んな映像を楽しめますので映画はマイナーな産業になりつつあります。百貨店が衰亡にむかっているのと同じようなものです。全ての人間にはそれぞれにノスタルジーがあるでしょう。それは人によっては心の支え、いや生きる力になっていることもあるでしょう。今の子供たちにアニメはやがて後年ノスタルジーになるのでしょう。私には現代のもろもろがあっという間に過ぎ去って痕跡を残してくれません。タレントの名前などほんの少ししかしりませんしそのタレントを忘れるのはすぐでしょう。現代文化はメデアが怪獣とすればその貪欲な胃袋を充たす餌(消費物)というところでしょう。残らないものをつくることはこの高速文明に消化不良を起こさないための無意識の営為かも知れません。それにしてもSLはアンチ文明の美しいレジスタンスの姿に私には見えるのです。