自然を壊す最大の要因は人間の経済活動である。しかしその破壊を修復するのも人間である。経済を推し進めるような人間はおおざっぱにいえば強引で成果以外のことにあまり頓着しない。修復側の人間はむしろ人間や自然を愛する優しい人種が多い。科学者の一部、アーチスト、音楽家、教育者の一部、良心的なジャーナリストなどなどである。
同じ屋敷に住む義姉は昨日こんな事をいった。柿が実って沢山なってもいで焼酎で抜こうと思っていたら全部落ちてしまったというのです。勿論風は吹かなかったので他の原因だろうがこんなことは初めてだというのです。今年は屋敷内の雑草の背丈が例年の倍くらいに伸び草取りもたいへんでした。干したにも拘らず大袋に3つもあった。そのままにしたがドクダミの繁茂はすごく臭いこともあり刈らないでそのままにしてある。昔は陰干しにして家庭薬として女性は煎じてのんだものだ。体が温まったり、結核によいという話を聞いたこともある。反対に今夏はやぶ蚊は少なかった。例年より猛暑日が少ないせいだろう。今年は水シャワーを一度も浴びなかった。こんな年は珍しいです。海や陸の自然も温暖化の影響で異常気象が色んなかたちで起こっている。海水の温度が1度あがるのは正確ではないが平均気温が5,6度あがるに匹敵するということだ。100年前にくらべたら現在は1度ちかくあがっているのではないでしょうか。自然が変り、破壊されると人間その他の動植物にも影響があるのは当然です。今海岸にある防砂の役割をになっていた黒松林が無くなりつつあるとのことです。日本では生活や米作のために海岸近くの人々は15世紀ごろから懸命に砂防の方法をまさぐってあの黒松の景観を生みました。砂地に松を生き付かせるのは最初は試行錯誤を繰り返し成功したということです。何故その松がなくなってきたか、松食虫が全国に広がったこと、もう一つは松は本来栄養を嫌うそうです。長年海岸の松が維持できたのは以前は家庭の熱源が炭や薪でその着火に松の落ち葉が油分があり松林からかき集めて大抵の家庭で使いました。それが石油にかわって松林に松葉が残り腐って肥料となり土壌は肥沃になったのも松林の消失の原因といわれています。とにかく松林は管理したからこそ15世紀以来日本の海岸の美しい景観をつくっていたということです。全国的に地域地域で海岸の松林を復活させる努力が続けられているようでその収穫として松と一緒に柏餅をつつむ葉の柏の樹を植えるとお互い競争し生育がはやまり良い松林が形成されるとのことです。よく自然を観察し試行錯誤をして長い努力をしてはじめて自然は回復するもののようです。伝統もいちど失ったらその再生はたいへんです。壊すのは戦争を見れば至極簡単ですが復興は大変です。社会の急激な変化は自然にとっても人間にとっても必ずしもいいとはいえません。しかしこの文明には競争の原理がありその速度はもはやコントロールは不可能になりました。我々は自然の荒廃をみて人間が間違っているいることを常にチェックする必要があります。たとえばクマが里を荒らすようになったら、奥山に変化が起きクマたちの生存がおびやかされていることに気がつくべきでしょう。人間の経済的観点からのみ自然を利用し変えていったらやがてそのしっぺ返しがやってくることを覚悟すべきです。今、精神を病むひとが世代を問わず増えています。これは社会、文明のあり方に原因があることでしょう。これは敗戦以来経済、経済となによりも優先してもっと大切なことを等閑にしてきたことにも原因があるでしょう。今回民主党が政権を握りばら撒きとか友愛などなにこどもじみたこととの批判がにぎにぎしいですが今まで日本人が経済の発展の物質の豊かさしか意識できないほどに変容してそれが唯一のスタンダードと思うほどに純粋さを失ってしまったのです。我々は消費税20%になってもいいと思います。そのかわり国庫の無駄をゼロにし年金の最低を月一人8万円に、70歳からの医療費1割負担にしたら国民は幸せになります。そして子孫に借金は1円も残すべきではありません。世界にあまり影響力がなくてもデンマーク、オランダのように国民が幸せな国もあります。政治が変れば国は確実に変ります。日本人が此処まで信じるという美質を失ったのも今までの政治のせいも大いにあります。国民はこの大不況をきっかけにもう一度忍耐という美質を思い出すべきです。前前回に放蕩の限りをつくしとうとうタイの上座仏教の坊さんになった人のことを書きましたが欲を捨てることが如何に安心と静かな生活を送れるかを彼は11年間実感しているが、少なくとも我々はそういう境地があることの香りを想像してみてはどうだろうか。わたしは瀬戸内寂聴がテレビに出てレストランで血のしたたるビフテキを食べこれをたべないと力がでないんでネと剃髪した頭で恥ずかしくも無くでていてこれが日本の仏教者を代表する姿かと思うと東南アジアの上座仏教修行者からみたらどう思うかと考えてしまいます。この現象をみただけで日本が狂ってしまっていることが分ります。日本再生には一つ一つ等閑にせず日本の現状を検証する努力をして本来の日本人がもっていた清烈なモラルを復興させることが世界から尊敬され保障される一番大切なことではないだろうか。イタリヤ内に小さな独立国サン.マリノという3万ばかりの公国がありますが第二次大戦のときイタリヤ内の難民、国民の10倍の人数を2ヶ月間受け入れたそうで難民も国民も皆等しく1日50グラムの食糧を分配したそうです。この国の国是は平和、友好、無侵略、そしてこの第二次大戦での難民受け入れを常に誇りに思っています。世界は新しい精神の時代に入ってきています。いつまでも欧米の覇道が世界を支配する時は続かないでしょう。我々は先入観を勇気をもって変える時と思います。