■スポーツ・ベッティングと州ごとに違う法律
アメリカは州ごとに法律がかなり違う。
例えば人工妊娠中絶は州によっては殺人罪が適用されることもあると聞いたことがある。中絶問題は女性の人権を守る民主党と、キリスト教福音派の教えにより中絶は殺人であるとする共和党との争点でもある。
同様に日本では麻薬と一緒に扱われる大麻も州によっては合法である。
今回水原一平さんが手を出してしまった『スポーツ賭博』は全米50州で40州が合法で、水原さんが住んでいるカリフォルニア州では違法となる。
スポーツ賭博と書くといかにも違法っぽい感じがするが、スポーツ・ベッティングと聞けばそうでもないような気がする。
大体、日本でもサッカーくじがあるじゃないか。
F1のザウバーチームはメインスポンサーのステーク(Stake)はスポーツ・ベッティングとオンラインカジノの会社である。当然合法的な会社であり堂々とロゴを出している。
ESPNの一平さんへのインタビューでは、
ギャンブルから足を洗うならと大谷が一平さんの負債を肩代わりして助けてくれた。
しかし、これでは大谷さんのオンライン口座から送金されている記録が残っているため、カリフォルニア州法では大谷さんが直接捜査対象になってしまう。
一平さんは大谷さんに更に迷惑を掛けてしまうので”大谷翔平は何も知らなかった”と、発言内容を翻したと容易に想像できる。
これで一平さん自身は窃盗の容疑に問われるが、大谷さんは被害者となり捜査対象とはならない。
大谷さんは一平さんを本当に助けたいと思い、一平さんは大谷さんにこれ以上迷惑を掛けたくないと思う。本当に悲しい出来事だ。