愛する魂の冒険者たちへ

 

 

 

 

 

鎌倉はいま、かなりつよく雨が降っておりまして

 

雷もピカピカ光っています。

 

 

雨が降った時は、

 

雨に感謝を捧げるようにしています。

 

 

 

雨粒のひとつひとつが

 

地球上を循環していて、、、

 

 

実は、

 

いつかどこかで

 

あなたのなかを通り過ぎた水かもしれず、

 

あなたの愛する人ののどを潤した水かもしれず、

 

 

あるいは

 

一億年前に恐竜の上に降り注いだ1滴かもしれないんですよね。

 

 

 

わたしたちが地球の細胞のようなものだとしたら

 

水は私たちをつないでくれている、

 

という言い方もできると思います。

 

 

 

また、ある賢者は

 

「水がたましいなんです。

 

赤ちゃんはほとんど水でできています。

 

そのことを考えるとわかります」

 

と語ってくれました。

 

 

空をゆく雲。

 

あの雲のなかに、

 

実はたましいがいて、移動している、

 

という説もあるんですよね。

 

 

 

脱線しますが

 

雲って、念力を送ると消すことができる、という話もありますが

 

上記のような理由で

 

「消しちゃいけないのよ」

 

とも教わっていますよ😂

 

 

 

それよりは、

 

 

 

雲をみたらありがとう、

 

雨を感じたらありがとう、

 

せせらぎにも波にもありがとう、

 

お水を飲んでありがとう、

 

おしっこしてありがとう、

 

 

永遠に循環する

 

この水の恵みはだれが与えてくれたのか?

 

大自然、

 

地球さんだ、

 

宇宙をおつくりになったあのお方だ、

 

ありがたいな、

 

うれしいな!

 

 

 

・・・と感謝し、

 

賛美したほうが

 

心にも体にもきっといいし

 

運気も上がると思います。

 

 

 

創造の奇跡をたえず賛美すると

 

「ほんとうの自分」

 

あるいは

 

自分の奥深くにある「超意識」と波長が合うので、

 

体や精神の微細な働きが整って

 

うららかな日々が訪れる、と

 

教わっていますよ。

 

 

継続的にやってみると本当に実感できます。

 

 

 

 

 

ちょうど、「ほんとうの自分」がテーマとなる

 

牡羊座新月の昨日は

 

「世界水の日」だったんですよね。

 

これも偶然ではないかな、と思います。

 

わたしたちはやっぱり

 

命の水をやどしている、、、どんな人もそうなんだなあと

 

いま感じます。

 

 

 

 

 

 

 

数年前、世界水の日に向けて童話を書いたことがあります。

 

何回か載せてますが

 

以下にまた掲載しますね。

 

未読の方はよろしければ!

 

 

〜〜〜

 

 


あぶくちゃんの46億年の旅




1

ある日、森の葉っぱの上で、

水滴(すいてき)のあぶくちゃんが、目を覚ましました。

すると周りの何もかもが、スッキリぴかぴか輝いていました。



あぶくちゃんは嬉しくて、みんなにごあいさつしました。


「お日様、おはよう!

鳥さん、おはよう!

お花さん、おはよう!

葉っぱさん、おはよう!

風さん、おはよう!」



みんなが大合唱で答えます。


「あぶくちゃーん、おはよう!!!」



風さんがドーッと吹いてきて

「やあやあ、おはよう!いい気分だねえ!」と言いました。



葉っぱたちはサワサワ震えながら、

口々に「風さん、おはよう。ほんとうにいい気分だね」と言いました。



ところが、葉っぱたちが揺れすぎて、

葉っぱの上のあぶくちゃんは落っこちてしまいました。



「うわ〜っ! 落ちるぅ〜! わたし、どうなるの〜?」


みるみるうちに、地面が近づいてきます。


ぴちゃん!

 
 



2

地面はふかふかのじゅうたんでした。



あぶくちゃんは土に染み込むと、

砂と砂、石と石、岩と岩の間を滑り下りていきました。



地面の下は真っ暗です。

あぶくちゃんは不安になってきました。


「暗いよ。怖いよ。さびしいよ」



ところが、しだいに、

暗闇のいきものたちや、

微生物たちが動いている気配がしてきました。



「あ、にぎやかだね。けっこう、あったかいんだね」



とつぜん、広い空洞に出ました。

コケや、透明な石がぼんやり輝いています。


ぴちょん、ぴちょん、ぴちょん・・・。

あちこちから音が響きます。



「あ、あぶくちゃんだ!」と、仲間のしずくたちが叫びました。

「みんな!ここにいたのね」と、あぶくちゃんはウキウキしました。



「ぼくら、地下水脈を流れていくところだよ!

あぶくちゃんもいっしょに行こう!」



あぶくちゃんは

「え・・・ちょっと。こわーい!」

と思いましたが、みんなが手をつないでくれました。



「よし、いくよお!」

シュルシュル、シュルシュル、シュルシュルシュル!


地下のトンネルを勢いよく流れて行きます。

どんどんどんどん流れます。

 
 



3

突然まぶしい光に包まれて、目がチカチカしました。


地上に飛び出たのです。

「やった!お日様だあっ」

「15年ぶりの太陽さんだ」


うれしくて、みんなは飛び跳ねたり、踊ったり、

渦を巻いたりしながら、歌いました。


「しずくツブツブ

しぶきシュワシュワ

あぶくブクブク

気持ちいいな・楽しいな!」



あぶくちゃんの近くで、銀色の何かがギラリとひらめきました。

若いアユのおなかが、お日様の光を反射したのです。



あぶくちゃんはウキウキして、

すばしこいアユと追いかけっこしたり、

丸石の滑り台を滑ったり、

ごうごう轟く滝に飛び込んだりしながら進みました。



川がなだらかにカーブして、

岸辺から大きな茶色い鼻がヌッと現れました。


「あ、わんこだぁ! 飲まれちゃう~!」

 
 





がぶがぶ、ゴックン!

あぶくちゃんは、わんこに飲まれて、

わんこの体をグルグル巡りました。



「わたし、あぶくちゃん・わんこになっちゃった!」


春の日差しが、背中をぽかぽか温めてくれます。



野良犬のあぶくちゃん・わんこは、

うれしくて、ちゃかちゃか走りました。



眠くなったら、星空の下で丸くなって眠り、

おなかがすいたら、カエルやトカゲをつかまえて食べました。


「あ、おしっこしたい」

じゃあじゃあ、ぴっぴっ!


あぶくちゃんは、黄色っぽいしずくになって、

畑の土にばらまかれました。


「わたし、おしっこになっちゃった。わんこちゃん、ばいば~い」

 
 





あぶくちゃんは、畑のトマトの根っこから吸い込まれて、

くきのストローの中を上っていきました。



そして、トマトの若葉に染みわたって

ピン! と茂らせて、

白い花を咲かせて、

おしべとめしべを震わせたりしました。



やがて、小さなトマトが実りました。


「わたし、トマトになっちゃった」



トマトの上を、お日様が毎日、通り過ぎていきます。

夜になると、月や星が、空いっぱいに巡るのでした。



あぶくちゃん・トマトは、ゆっくりゆっくり、大きくなっていきました。

雨や風が強い日は、枝から離れないように、ギュッと枝につかまります。



「まあ、真っ赤だわ。おいしそうねえ」

女の人が目を細めて、産毛の生えたあぶくちゃん・トマトをなでます。

「ウフフ、くすぐった~い」

 
 





あぶくちゃん・トマトは枝からもがれて、

包丁でくし形に切られて、

 

お皿の上にきれいに盛り付けられました。


「あっ、わたし、トマトサラダになっちゃった!」


女の人が、あぶくちゃん・トマトサラダをおいしそうに食べます。

ぷちっ、ジュワッ、もぐもぐゴックン。



「ああ、とっても甘い。元気が出るわ〜」


あぶくちゃんは、女の人の体のなかをぐるぐる巡りました。

女の人は、わんこやトマトと比べると、

もっとたくさん考えたり、感じたり、しゃべったりしました。



「今日の晩御飯、なんにしようかしら」


「トマトサラダ、お味噌汁、ごはん。

納豆あったわよね。卵焼きは、まあ、なくてもいいか」


「あのひと、今日は何時に帰ってくるつもりかしら。まだ連絡よこさないわ」


「洗剤まだあったかな。

お兄ちゃんとお姉ちゃんが学校に行ってるうちに、

 

お買い物行ってこなきゃ」


「おむつもついでに買おう」


「あの子がお昼寝から起きたらスーパー行こう。

あの子が寝てるうちに、本の続き読もうかな」



これを、女の人は、トイレのお掃除をしながら、一瞬で考えたのです。

あぶくちゃんも、女の人と一緒になって考えたり、

腹を立てたり、ワクワクしたりしました。


そのたびに、あぶくちゃんは自分の形がトゲトゲになったり、

まんまるになったり、

ハートや星のかたちになったりする気がしました。

 



 



「ほんぎゃあ、ほんぎゃあ」という声が聞こえてきて、

あぶくちゃんはドキッとしました。

女の人が急いでベビーベッドに駆けつけると、

よだれを垂らした赤ちゃんが、

泣き止んでじっとこちらを見ています。


女の人はにっこり笑って、抱っこしました。

この子がいとおしくてたまりません。

それは、限りなくやさしく強い気持ちでした。


あぶくちゃんは、自分の全部があたたかくなりました。


「わたし今度は、ママになってたんだね。

かわいいかわいい、わたしの赤ちゃん。

大好きよ、大好きよ。

おっぱいあげようね。

いっぱい飲んで、元気に大きくなってね。

わたしは命のしずく」


あぶくちゃんは、ママのおっぱいの一滴になって、

赤ちゃんの口に吸われていきました。

あぶくちゃんはワクワクして体じゅうが震えました。

 
 






あぶくちゃんは、この赤ちゃんの体をぐるぐる巡りました。

おっぱいをごくごく飲んで、おしっこやうんちをして、

毎日、大きくなりました。

はいはいができるようになり、

つかまって歩けるようになり、

走れるようになりました。

三輪車に乗れるようになり、

自転車を転ばないでこげるようになりました。

あぶくちゃんは、この女の子が大好きでした。


ママもパパもお姉ちゃんもお兄ちゃんも、

女の子を「みことちゃん」と呼びます。

あぶくちゃんは、みことちゃんになって、毎日を暮らしました。

思いっきり笑ったり、

泣いたり、

怒ったり、

甘えたりしながら、楽しい日々が過ぎていきます。


絵を描くのが大好きになり、

 

マンガが大好きになり、本が大好きになりました。


6歳のお誕生日の日に、

パパと一緒にスキップしながら本屋さんにいく途中、

脚が絡まってしまいました。


あ、転んじゃう!!

 
 




9

つまづいた みことちゃんが空中を舞って、

地面に落ちるまでの間に、

あぶくちゃんは、自分が水滴だということを思い出しました。

そして叫びました。


「みんなーっ! みことちゃんを守るよ!」

あぶくちゃんは、みことちゃんの ひざのお皿が割れないように、

大急ぎで、みことちゃんの「ひざ小僧」に駆けつけました。


「よっしゃ!任せとけ!」

仲間たちもどんどん集まってきます。



スッテーン!

あいたたた!

体の中の水のクッションが、

ひざや手のひらを守ったので、みことちゃんは、すり傷で済みました。


パパが傷口を見ています。

「かすり傷だよ。痛いの痛いの、飛んでけ」


でも、みことちゃんは、痛くて、くやしくて、わんわん泣き出します。

あぶくちゃんは、

「大丈夫だよ、みことちゃん、大丈夫だからね・・・」


小さな声でそうつぶやきながら、

ひざのキズからにじみ出ました。



真っ赤な血が一滴。

二滴。


血を見ると、みことちゃんは余計に泣きました。


その血は、あぶくちゃんだったのです。


「ああ、お日様に照らされる。風が吹く。

わたしが乾いていく!

みことちゃん、今までありがとう」



あぶくちゃんは空気に溶け込んで、

目に見えない蒸気になりました。


「わたし、どこへ行くの?

そうだ。

お空の上に行くんだった」

 
 



10

蒸気になったあぶくちゃんは、フワフワ登って行きます。

下を見ると、みことちゃんとパパは

 

もう米粒より小さく見えます。

藍色の川のすじが、細く光り輝いています。


「さよなら、みことちゃん。

さよならパパ、ママ。

お姉ちゃんもお兄ちゃんも、元気でね。忘れないよ」



上へ上へと登るに連れて寒くなり、

あぶくちゃんは冷えて、白いかすみになりました。



高度5000メートル。

そこには仲間たちがたくさん待っていました。



「やあ、あぶくちゃん、また会えたね! 

さあ、これからみんなで空のジプシーになるよ」


あぶくちゃんは雲になって大空を渡りました。


今はもう猛烈なスピードです。

はるか下に海と、大地が見えます。

北極海の近くでは、巨大なオーロラが、

宇宙の風に吹かれて、ひらひら揺れているのを見上げました。



何百億、何千億の仲間たちが、

雪の結晶になって、手を振りながら地面におりて行きました。

 
 



11

あぶくちゃんは七つの海を越えました。

「そうだった。そうだった。

私はどこまでも行けるんだった。

地平線の果てにも。

大地や海の奥深くにも。

わたしは深い深い海の底を、1000年かけて一周したこともある」


ずっとずっと昔に、ティラノサウルスの背中に、

雨になって降り注いだことも思い出しました。



彼方に、乾いた大地が見えてきました。

あぶくちゃんは、ここで雨になることを決めました。



「私、あぶくちゃん・オアシスになるよ。

旅人や、ラクダや、ヤシの木に、わたしの全部をあげるんだ。

一緒に、星の下を巡りたいから」


雨が降り注ぎ、虹の橋がかかりました。

 



 

12

旅人とラクダが、砂漠を歩いていきます。

「水、水、水がほしい」

美しいオアシスを後にして3週間。

 

旅人の水筒は空っぽです。

灼熱の太陽と、乾いた風にさらされて、

くちびるが、皮膚が、目が、どんどん干からびていきます。

力尽きてひざをつき、倒れ、

動かなくなったラクダに、旅人は謝りました。


「ラクダよ、済まなかったね。僕もこれまでだ」


ラクダにもたれた旅人のまぶたの裏に、

さまざまな「まぼろし」が浮かんでは消えました。



「あれは子どものころに行った海だ。

なんて青いんだ。

お父さん、お母さん。楽しかったねえ。


おお、あれはわたしの家だ。わたしの家族だ。

夕食の準備をしてくれているのは、わたしの妻だ。


美味しそうな湯気が上がっているのは、あのスープだ。もう一度・・・。


子どもたち、済まない。

さようなら。

パパはずっとずっと愛してるよ。

いつかまた会おう」


あぶくちゃんは、旅人の目から静かに流れ、再び空へ上りました。

 
 



13

時が経ち、空をかけていくあぶくちゃんは、

不思議な炎が地上で輝くのを見ました。



それはパチパチ音を立てて楽しく暖かく燃える、

あぶくちゃんの友だちの火ではありません。


その不思議な炎は、強い力で引き裂かれて、

叩きつけられて、力づくで燃やされた、

猛烈な乾いた炎でした。



その炎は、生き物を刺しつらぬいて傷つける、

見えない光線を発しています。



その炎は、自分も苦しみのうめき声を上げながら、

大地と海を溶かそうとしていました。



あぶくちゃんは身震いしたかと思うと、

よく響く声で、みんなに呼びかけました。



「みんな。

 

私は今日、40億歳になりました。

みんなのおかげです。

 

本当にありがとう。

私はみんなのことが大好きです。

私はあの可哀想な炎を、

天と地に還すことがきっとできると思います。

時間はかかるかもしれませんが、きっとできると思う。

皆さんの力を貸してください」




あぶくちゃんはまっしぐらに、乾いた炎の中に飛び込みました。

一瞬、あぶくちゃんは、

ずっとずっと前、

あの旅人がそうしたように、

大好きな家族みんなのことを思い出しました。

 
 




14

目を覚ますと、、、


そこは、キラキラ輝く木の葉の上でした。

周りの何もかもが、スッキリぴかぴか輝いています。



今日もあぶくちゃんの仲間たちは、

かぎりなくひろがって巡ります。


大地に、空に、海に。



  

あなたのマグカップの中に。

(おしまい)

 

 

アマテラス!にも掲載

 

 

〜〜〜

 

 

それでは素敵な夜を。

 

あなたのなかのお水さんに尊敬と感謝をお送りします。

 

今日も命にありがとうございます。

西田普

にしだあまね