愛する魂の冒険者たちへ

 

 

 

 

 

 

誰でも、むかっ腹が立つことってあると思うんです。

 

 

 

 

ある時、田宮さんとご飯を食べている時、

 

厨房で、部下の方に、

 

怒りまくっているシェフを目にしました。

 

 

 

おーい、僕ら、まだご飯、いただいていますよ・・・

 

ちょっとした悲しみと痛みを感じたのでした。

 

 

 

 

 

そしたらレジでお会計をしている時に、

 

誰かの言葉が心に浮かんできました。

 

 

 

 

 

「怒りたくなった時は、こう考えなさい。

 

世の中の誰もが、自分ほど恵まれているわけじゃないということを」


 

 

 

誰の言葉でしたっけ??

 

 

 

 

 

で、

 

「怒らないこと」


という、アルボムッレ・スマナサーラさん(スリランカ初期仏教長老)の本のことも思い出しました。

 

 

 

 

田宮さんの本棚でみっけたんですが

 

僕も持っていて、好きな1冊です。

 

 

 

 

 

怒りという感情の持つ意味や、

 

人はなぜ怒るのか、

 

いかに怒りが人生に害を与えるか、

 

健康を損なうか、

 

人間関係を壊すか、

 

仕事の失敗をもたらすか、

 

何よりも、人の幸福感を削り取るか、

 

ユーモアたっぷりの分かりやすい言葉で、

 

賢者スマナサーラ長老が教えてくれる本です。

 

 

 

 

 

この本がとても面白いのは、

 

「怒りに身を任せると損をするよ」、

 

と細かいところまで教えてくださっているところです。

 

 

 

 

道徳的にどうこうというよりも、

 

徹底的に、私たちの「損得感情」を刺激する

 

書き方をしてくださってるんです。

 

 

 

 

やっぱり損したくない。得したいですよね。笑

 

 

 

 

損したくない気持ちに届くように書いてくれているので、

 

スマナサーラ長老って、

 

人間のことをわかってくれているなぁ、すごいなぁと感じます。

 

 

 

 

 

 

で、怒るとどんなに損するか。

 

怒りの感情にとらわれると、

 

人生を制御することができなくなります。

 

運命のハンドルをしっかり切ることができなくなるんですね。

 

 

 

 

 

言葉や行動が暴走し

 

仕事、人間関係、人生で大失敗をしてしまう人、

 

どうしてこの人がこんなことを?

 

と言いたくなるような事件を起こす人は、

 

怒りにとらわれたか、

 

あるいは、

 

積もり積もった怒り、

 

その奥にある悲しみがどこかにあって

 

見ないようにしてたのかもしれません。

 

 

 

 

 

そして、怒りは、自分の体をひどく傷つけるといいます。

 

 

 

 

 

脳細胞も、内臓も、怒る人は、まず、自分の体を痛めつけている・・・

 

とスマナサーラ長老は言うんですね。

 

 

 

 

 

 

それで思い出した話があります。

 

猛烈に怒っている人の「吐いた息」を入れたビニール袋の中に、

 

虫を入れたら、その哀れな虫が即死してしまった。

 

 

 

怒りには強烈な毒がある!ということが分かりやすいエピソードだと思います。

 

 

 

 

 

 

実は、お釈迦様が次のようにおっしゃっているそうなんです。

 

「怒ったら負けだ。

 

怒らない人は勝利者だ。

 

本当の英雄、本当のリーダーは、

 

怒りを消した人である」

 

と。

 

む〜う・・・

 

 

 

 

 

 

ではどうしたら、怒りを超えて生きることができるんでしょうか。

 

 

 

 

 

スマナサーラ長老は

 

「私は間違いだらけだとわかると怒らない」とおっしゃっています。

 

 

 

 

「自分の考え方、言葉、行動はいつも正しい」という概念が

 

自分の中にあるために、

 

人は怒ってしまうってことなんです。

 

人間はいつも自分のことを正しいと思っていたいんだ、と。

 

 

 

 

ドキッとする言葉ですよね〜〜〜!!!

 

 

 

 

正しい怒りというものはない、

 

とスマナサーラ長老は断言します。

 

本当に相手が間違っているなら、何も、怒る必要はなく、、、

 

 

 

 

「それはこういうことで間違ってますよ、

 

だから二度と間違わないようにしようね」と、

 

ニコニコしながら言えば

 

本当はそれで済むはずだというのです。(達人・・・)

 

 

 

 

 

 

 

僕も、「怒りんぼの自分」が自分の中にいることを

 

自覚しているので、これは身にしみてきました。

 

 

 

 

 

怒りんぼの自分は、

 

本当は、

 

いろんなことに悲しんでいるんだと思うんです。

 

それを見てあげて、癒してあげようって。

 

 

 

 

怒りは自分も大切な人も傷つけ、

 

地球にも害を与えます。

 

 

 

短気は損気!怒ったら負け!怒ったらソンソン!

 

と改めて言い聞かせているところです。

 

 

 

 

明日は夏至ですね。

 

陽のエネルギーが極まる日でもあり、

 

何かとデトックス的なことが起きている方も多いようです。

 

体と心をいたわって、

 

ゆったりと快適にお過ごしくださいますように。

 

 

 

 

 

 

今日も命にありがとうございます。

西田普

にしだあまね