昨夜、国分寺カフェスローのオーナー、

吉岡淳さんの古希のお祝いイベントに参加しました。

 

すてきな笑顔。おめでとうございます(^^)

 

カフェスローは日本のスローライフムーブメントの

発信源のような場所。

 

とにかく「氣」がいい!

食事がおいしい!

店員さんがいい感じ!

 

居心地がいいのですが、

それだけではないところがあって、

不思議なほど

まぶたのうらに印象が残るカフェなのです。

 

 

吉岡さんは日本ユネスコ協会の事務局長もつとめたかたで

世界中を駆け巡っていて、

世界遺産が1052あるうちの、330くらいを訪ねたそうです。

 

イベントの中で、吉岡さんのトークがとてもおもしろかったんですが

 

強烈なパンチをくらった気がしたのが

次のようなお話です。

 

世界遺産になっている

「タスマニア」には、樹齢12000年(!)という木があって

枝が地面に触れるとそこから芽が出て

どんどん増えるのだそうです。

(古い古い神秘の木。

保護されているそうです)

 

そうした木もある

タスマニアには

 

素晴らしい森がひろがっているのだそうです。

 

ところが近年、タスマニアの、

世界遺産になっていない場所の木々が、次々と伐採されている。

 

伐採されたタスマニアの材木はなんになっているのか?

 

ティッシュになっている。

ベニヤ板になっている。

 

実は調べるとほぼすべてが

日本に輸入されて消費されているのだそうです。

 

タスマニアの森はユーカリの木が多く

ウォンバット

タスマニアデビル

といった動物たちが住んでいるそうですが

伐採するときに彼らのいのちも奪われるのだそうです。

 

なんでもダイナマイトでドカーン!とやって

焼き尽くした後また植えるということを

やっているのだとか。。。

 

そうしたことを伝える番組の制作が進んでいたそうですが

放映される予定が

なぜだかお蔵入りになったそうです。

 

ティッシュペーパーはとっても便利です。

昔の王様もお殿様も

きっとびっくりするに違いない

素晴らしくクオリティの高い製品だと思います。

 

便利ですが、、、

 

「わたしたちの便利な

普段のライフスタイルが

貴重な森を伐採する行為に

意識せずに加担している」

 

ということを吉岡さんがおっしゃっていて

 

実に身に染みたのです。

 

イベントの冒頭で吉岡さんが

 

「スローイズビューティフル。

スモールイズビューティフル」

 

と言っていたのですが

タスマニアの話をきいたあとには

この言葉が全然違う迫力をもつ言葉として響くようになりました。

 

 

希望の言葉なのですね。

 

 

 

ゲストスピーカーの皆さんのお話も

視野がぐっと広がるような内容ばかりで

とてもおもしろかったです。

 

藤森照信さん(建築家・建築史家)

 

 

島村菜津さん(スローフード研究者・作家)

 

 

辻 信一さん(環境運動家・文化人類学者)

 

 

汐見稔幸さん(白梅学園大学学長・八ケ岳ぐうたら村村長)

 

 

すばらしいお話、ありがとうございました。

   

~~~~~

 

「ゆほびか」という誌名、

日本の古語で

「ゆったり豊かなようす」

といった意味なんです(^^)

 

 

 

本も「紙」でできてるんですよね、、、

 

 

昨日、吉岡さんの会に参加する前に、

娘たちとサクランボ狩りにいったんですが

 

移動中にキンドル(アマゾンの電子書籍端末)で

「僕の地球を守って」というマンガを

娘たちが夢中で読んでいました。

 

で、何かのきっかけで

「本の未来」についての話になりました。

 

電子書籍は便利だし、紙を消費しないから、

きっと、長い目で見たら

紙の本は減っていくだろう、

とかなんとか。

 

二人とも「でもやっぱり、わたしは紙の本が好き」というのです。

 

「ページをわくわくしながらめくるのが好き」

「新しい本をひらいたときの紙のにおいが好き」

といって鼻をふくらませる女の子、、、

 

そこにどんなに大きな夢や、幸せがあることでしょうか。

 

 

 

動物も大好き

 

 

 

だから

ほんとうに、けっこうな矛盾が、難しいところがあるとは思うのです。

 

人間の分け前、ということを意識するだけでも、違うかもわかりませんね。

けっきょくは自分たちの健康にも、そのほうがいいと、

多くの人が思っていくのだと思います。

 

 

 

植物たちからの贈り物!

感謝しかありません。

(無農薬さくらんぼの広瀬園)

 

 

今日も命にありがとうございます。