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昨日の朝、無事に退院させていただきました。

 

心から感謝します。

 

術前には、

入院期間は、2週間。

長くて3週間にはなるでしょう、

と、主治医の先生からいわれていました。


それが1週間で済んだのですから、

ありがたいとしかいいようがありません。

 

 

以下、どのような経験をしたか一部、記させていただきたいと思います。

 

いろいろと、初めての経験も多かったのですが、

強く感じたのは

「癒しは人からやってくる」

ということ。

そして

「生きようとする力が、自分の奥深くにある」

ということです。

 

 

 

麻酔から目が覚めたら体に、

生命維持のためのツールが

いっぱい、くっついていました。


酸素マスク、
痛み止めの点滴(ボタンを押すと適量がぴゅ)、
おしっこを自動で排出するチューブ、
術創からの排液チューブ、
血栓予防のふくらはぎマッサージ器、、、


でも、それに関しては何とも思わないのです。


むしろその器具たちが、時間の経過とともに
次々外れていくことのほうが、

不思議な感覚でした。

 

一個外れるたびに、回復しているわけです。

時間がたつにつれて外れていくのです。

自分でなんとかしようというよりも、

自然にそうなっていくのです。

これが自然治癒力…

 

もちろん手術後は、自力では寝返りひとつ打てません。

寝返りを打てないので、1か所に体重がかかってしまい、

背中の術創より、むしろそちら(腰骨のでっぱり)のほうが痛いのです。

 

もうろうとしながら、ナースコールを押すと、

嫌な顔一つせず、看護師さんがすっ飛んできてくれて、

体の向きを変えてくれました。

たぶん1時間おきくらいに。

 

おしっこチューブ(仮称)が外れてからは

車いすじゃないとトイレにいけません。

それも、看護師さんが昼も夜も、

付き添って行ってくれました。

 

どんなふうに看護師さんたちのことが見えたかというと

天使のように見えたのです。

 

「そりゃ若い女性だからでしょ」って言ったのはどなたでしょうか(笑)

女性も男性も関係なくですよ。

 

でも車いすから見た、それぞれのひとの髪型とか、

耳たぶのわきのほくろが3つ並んでたこととか、

ディティールまで目に焼き付いています。

きっと一生忘れないでしょう(ヘンタイっぽいか??)。

 

明るくて優しくてきびしくてキリッとしてて、

プロ意識以上のなにかが内側に宿っている人たち。

KO病院、10N病棟がそういうカルチャーなのかもしれませんが、

天使はやっぱり町の中に、

わたしたちの隣にいるのです。

 

 

もちろん医師チームの皆さんも、最善をつくしてくださって、なのに

「1.5リットルくらい出血してしまって、すみませんでした」的な言葉があって

言われたこちらは、なんと返していいものやら、しどろもどろでした。

 

人間の総血液量は4~5リットルくらいで、

三分の一を失うと命が危険なのだそうです(あれ?もう少しで…)。

背中にあったコブのデスモイドは、

血管が通っているので、血行がけっこういい、という特徴があるとのこと。

それでも、当初予定していた、背骨の一部を削るとか、

輸血するといったことはせずに済みました。

 

それに、ともかくも、今回は、猛スピードで回復させていただきました。

 

(小さいころに医師になりたかった自分を思い出します。

小児ぜんそくのときに助けてもらったからです。

数学やら何やらがちんぷんかんぷんだったおかげで

けっきょく、健康雑誌の編集を今やっていますが(笑)。

そういう道だったんですね)

 

退院前には歩き回れるようになっただけではなく

ふつふつと全身に力がみなぎって、

このえねるぎー どうしてくれようか、というくらいでした。

コブが3kgあったそうですから、

それが外れたからかな、と思っていました(それもあるのでしょう)。

 

でも退院後、まる一日以上、自宅ですごしてみると、

妙に、頭が痛くなったり、だるかったり、

からだや気分がもやもやしたのです。

 

「ああ、看護師さんたちや

医師の皆さんが、めんどうみてくれてたから

あんなにパワーが出たんだ。

西田さん痛みありませんか、

食事食べられましたか、

点滴外れてよかったですね、とか声をかけてくれるたびに、

力づけてくれてたんだなあ」

そう、しみじみ痛感しました。

やっぱり、人間は一人では生きていけないんですね。

 

手術の前も、後も、いろんなかたから、

励ましの言葉や、

「大丈夫ですから、心配しないで」といった言葉をいただいたことが

骨身に染みてありがたかったです。

 

 

以前、気功の達人の張永祥先生から、
「命は病気とともに生まれてくる」
と教わりました。

 

だれでも、なにかしら病気になる定めあり、

まして、肉体的な死を迎えない人はいません

(というのがいまの定説です)。

 

だけどそんななかで、

誰もが、誰かの癒し手になれる。

誰かを支えられる。

神のごとき癒しさえ分け与えることができる。

 

しかも、ちょっとした笑顔や、

あたたかい言葉や、

時間をともにすごすことだけでも、

それは成し遂げられる。

 

健康とか病気とかがいいとか悪いとかいう話を飛び越えたところに、

そういう働きや、しくみ、バトンがあるということに

すごい愛と光を感じて、私は感激しました。

 

 

「70億人全員が、医療関係者なのです」とは、

奇跡のコースの香咲弥須子さんの言葉です。

 

 

 

ひげをそりました。

酸素マスクがずれちゃうからです。


さて
「術後の経過がよくても、過信するな」と
いろんなところからメッセージをいただきました。

はい。油断しがちな性格なので(・_・;)
油断せず養生します。

 

デスモイドは100万人に2~3人という

患者数のすくない、原因不明の病気ですが

再発しやすいという特徴があるようです。

引き続き、健康法をいろいろやってみて

体調が維持できれば、

誰かのヒントになるかもしれません。


そして、

心身が元気になるような、

楽しい本をどんどんお届けしますね。

それが僕にとってのバトンのかたちの一つです。

 

 

今日も命にありがとうございます。

 

 

 

 

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お見舞いにきてくれた娘たち。

ありがとう。

ぶら下げてる幼稚園かばんみたいなのが、術後ツールのひとつです。

 

 

 

ゆほびか最新号

 

皆様のご健康をお祈りします。