6月15日は小金井市議会・総務企画委員会でした。4陳情26号『「地雷」と命名された闇切手事件の解明と、全庁的再発防止を求める陳情書』と行政報告「総務課における帳簿外の切手について」が一括議題で審議しました。いわゆる「闇切手事件」について、5月下旬に監査委員からの報告書とあわせて一定の質疑で事の全容が明らかになっています。
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今回行政報告にあたって総務課から提出された資料によると、いわゆる怪文書が発端となって発覚した「闇切手」等について、総務課内で聞き取り調査を行った結果、以下のことがわかりました(概要)。
※簡潔にまとめた内容ですので、原文は最後の資料からご覧ください。
<本郵券については、以下の2つに大別することができると推測>
①平成24年以前から存在し、返信用封筒に切手を貼付したが未使用で返戻されたもの等がそれ以降も累積し、複数の封筒などに入っていたもの
②平成23年度以前から平成26年度までファイルに入れて管理していた郵便切手等受払簿の残り
<本郵券の管理・引き継ぎについて>
鍵のかかるキャビネットに保管されていたものの、上に書類や公印使用簿、公印箱などが積み重ねられ、探してみなければわからない状態となっていた。
<管理者への相談>
この件について係長に話した職員はいたが、管理職に相談した職員は1人もいなかった。
<いわゆる“怪文書”について>
鍵のかかるキャビネットで発見されたが、公印箱や公印使用簿、書類などが積み重なり、その下に入っており、普通に目にすることができる状態ではなかった。職員への聴き取りによると、作成者・作成時期も不明な本文書を職務上の指示と捉える者はいなかった。
※聴き取りによると、令和元年度以前は本文書の存在を知っている者はいなかった。
<監査委員からの「検討要望事項」(抜粋)>※行政監査及び随時監査報告書(R4年5月/小金井市監査委員)
市で取り扱う切手の管理については、その具体的な受払簿の取扱について、小金井市会計事務規則第100条第1項第7号において様式を含めて定めておらず、運用については各課の判断で行っていることが判明した。他市の例を参考に、受払簿の記載漏れ等の防止策の確立や、事業廃止等に伴う余った郵便切手の所管替え等の運用を容易にする等、今後、より具体的・明確な基準を示すことを求める。
<総務課の見解>(抜粋)
地方自治法上、物品として管理すべき郵便切手(地方自治法第237条及び第239条)を、あたかも有価証券であるかのように扱い、他の事業に使用できなくしている慣例は、他の消耗品等との均衡を欠き、また、かえってこのような不明で使用できない切手を生んでしまっているとの印象を受ける。今後、切手の運用については、ふさわしいルール化について協議する必要があると考える。
また、職員が不適切な事務を発見した場合に、管理職者と相談することなく、外部に発信せざるを得なかった現状について反省するとともに、今後、職員が不正事案を発見した場合に、直接所属する課等で報告しづらい場合の受け皿として、公益通報者保護法に基づく内部公益通報窓口の設置をしていく必要があるとの認識である。
<会計課における考え>(抜粋)
・[今回の総務課の事案に関する処理]総務課において当該年度の郵便切手等受払簿へ年度不明の記載漏れ分としての記載をすることが適当である。
・[今後の切手の管理と例規改正(再発防止策の観点から)]他市を参考に早急に物品管理規則を改正し、切手を個別に管理する手順を明示のうえ、会計課に対して、毎年の供用備品現在高調書による報告と併せて繰越状況の提出を求めることとしたい。規則変更と同時に、現在、内部情報システムに掲載している切手等受払簿を含めた様式の記載見本を見直し、前年度繰越の際の記載方法や所管替えの考え方の説明を加え、切手に対する基本的な考え方について、改めて職員の意識の統一を図り、各課において記載漏れ等が発生しないよう注意喚起を行いたい。
…陳情書の含意は大方満たされたと判断できるのですが、地方公務員法に抵触している可能性も答弁で言及されていましたので、一旦この陳情書は「継続審査」という扱いになりました。続きは閉会中の委員会で行われます。
<関連資料>※総務企画委員会6/15に提出されたもの
(以下のリンクからご覧ください)
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【白井亨(しらいとおる)Profile】
1975年生まれ/大阪府枚方市出身/関西大学社会学部卒業/民間企業にてコミュニケーション・プランニングや商品開発・企画・マーケティング業務(1999年〜2012年、2016年)/一新塾30期生/家族は1人の妻と2人の小学生/元高校球児(背番号17番の副キャプテン)/Mr.Children好き/得意料理はコロッケ、餃子/家事担当:毎日の朝ごはんと休日のご飯全部、洗い物全般、台所周りの掃除/富士山は3回登りました(2回目は途中まで)、最近は毎週日曜日早朝6kmランニングを続けています(最近サボりぎみですが…)
小金井市議会議員(会派:小金井をおもしろくする会・2013年4月~2015年10月迄、2017年4月〜)
2007年に当時の勤め先の転勤で東京へ。吉祥寺や三鷹に住みたかったが家賃が高くて西へ流れ、小金井市に偶然住むことに。2010年まで政治に無関心市民。息子が産まれたため地域デビュー、小金井市政のごみ問題などがキッカケで市政・市議会に関心を抱き陳情書を提出したり、地方議会に関する勉強会に参加するなどして「地方議会がもっと機能すれば小金井市はいいまちになる」と確信。結局「自分でやったほうが早い」と思い立ち2013年3月、政党無所属、特定の組織・団体からも支援を受けず素人市民のみでチーム(政治団体)を作り、市議会議員選挙に臨み、ギリギリ当選(966票で24人定数/34人立候補/20番目当選)。
2015年12月13日の小金井市長選挙において、「他の人に任せておけない」と市議会議員を2年半で辞職。告示まで残り1ヶ月強の段階で急遽記者会見を開き無所属で出馬するも、2,408票差で惜敗。2017年3月市議選、3,709票を得てトップ当選(過去最多得票)し再び市政の最前線へ。2021年市議選では第2位当選(現在3期目)。
“日本最大の政策コンテスト”マニフェスト大賞2020年、2021年実行委員長。ローカル・マニフェスト推進連盟共同代表(2020−2022)
<活動の特徴>
◯日本一わかりやすい(自称)市政報告会「議会カフェ」「議会ナイト」を定例会前後に開催
◯住民とのコミュニケーションはPlanning、Design、Contents を大切に
◯情報発信NO.1★ブログ365日更新中 ※2019年1月30日より(市議選投票日を除く)
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