大腸がん検診受診率が低空飛行なのに予算は減額?官民共創のPFSの検討を!<予算審査> | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

R4年度予算審査報告の続きです。今回は「大腸がん検診」を取り上げます。

 

 

◯大腸がん検診、受診率は多摩26市中下から数えて8番目という低さ

 

大腸がん検診は受診率が低いことがずっと問題として、議会でも話題になってきました(受診率:R2年度14.3%、R1年度16.3%)。この受診率の目標は50%ですが、実は都内自治体でもそれをクリアしているのは御蔵島(79.4%:R1年度実績)だけなんですね。都内平均は20.9%となっています(R1年度実績)。

 

 

 

◯受診率50%には遥かに遠いのに、なぜか予算措置は「実績ベース」のやる気のなさ

 

まず気になったのは、受診率が低空飛行のままなのに、個別検診の予算が前年対比で65%(3,247.4万円→2,117万円)なんです。これはあり得ないですよね…。目標に対して大きなギャップがある中、色んな工夫をして受診率をあげていくことが求められると思うのです。答弁によると「実績ベース」といいます。実績だと低空飛行の受診率のままでしかありません。また「集団接種のほうに集約される」とも答弁されていましたが、その集団接種の予算は126.9万円→131.1万円とわずか4.2万円の増加に過ぎません…。もうこの大腸がんの受診率を上げることは諦めたと言っても過言ではない予算措置ですね。

 

 

<多摩26市で大腸がんの受診率が高い自治体の事例> ※R1年度実績 

(内容は各市のHPを調べて取り組みの特徴を書き出したものです)

・  受診率1位の武蔵野市は、事前申込で手元に検便容器が届く仕組み/無料

・  受診率2位の多摩市は、検査期間が5/1〜3/31と長い/無料

・  受診率3位のあきるの市は、200〜300円の有料だが、詳細は不明

・  受診率4位の日野市は、事前申込で手元に検便容器が届く仕組み/200円

 

 

 

◯受診率向上に向け、他市事例とともに、PFS導入の検討を

 

以前も別の施策についてPFS(成果連動型民間委託契約方式)の導入検討を求めてきたところですが、ちょうどこの大腸がん検診では同じ多摩地域の八王子市さんがPFS実施された事例があります。

 

【関連リンク】

◯経済産業省HP

 

◯八王子市HP

 

市及び事業者側双方にまだ課題はありますが、一定の成果と今後の展開が期待されるところです。

 

他にも、内閣府(沖縄総合事務局財務部、経済産業部)が主催する「沖縄県成果連動型事業推進プラットフォーム」に参加、セミナーでPFS(成果連動型民間委託契約)の取り組みを行った浦添市の事例もあります(公的通知を自動化・最適化するクラウドサービスを使った新たな実証実験の取り組み)。

 

【関連リンク】

 

 

国民健康保険税額(理論値)において、小金井市は対象市民一人あたり額が多摩地域で最も高額になっています。官民共創を加速化させ、また、目先の取り組みではなく最終的な医療費との比較において、この検診受診率を高めることの効果を算出して、投資の観点から取り組んでもらいたいですね。

 

 

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【白井亨(しらいとおる)Profile】

1975年生まれ/大阪府枚方市出身/関西大学社会学部卒業/民間企業にてコミュニケーション・プランニングや商品開発・企画・マーケティング業務(1999年〜2012年、2016年)/一新塾30期生/家族は1人の妻と2人の小学生/元高校球児(背番号17番の副キャプテン)/Mr.Children好き/得意料理はコロッケ、餃子/家事担当:毎日の朝ごはんと休日のご飯全部、洗い物全般、台所周りの掃除/富士山は3回登りました(2回目は途中まで)、最近は毎週日曜日早朝6kmランニングを続けています(最近サボりぎみですが…)

 

小金井市議会議員(会派:小金井をおもしろくする会・2013年4月~2015年10月迄、2017年4月〜)

2007年に当時の勤め先の転勤で東京へ。吉祥寺や三鷹に住みたかったが家賃が高くて西へ流れ、小金井市に偶然住むことに。2010年まで政治に無関心市民。息子が産まれたため地域デビュー、小金井市政のごみ問題などがキッカケで市政・市議会に関心を抱き陳情書を提出したり、地方議会に関する勉強会に参加するなどして「地方議会がもっと機能すれば小金井市はいいまちになる」と確信。結局「自分でやったほうが早い」と思い立ち2013年3月、政党無所属、特定の組織・団体からも支援を受けず素人市民のみでチーム(政治団体)を作り、市議会議員選挙に臨み、ギリギリ当選(966票で24人定数/34人立候補/20番目当選)。

 

2015年12月13日の小金井市長選挙において、「他の人に任せておけない」と市議会議員を2年半で辞職。告示まで残り1ヶ月強の段階で急遽記者会見を開き無所属で出馬するも、2,408票差で惜敗。2017年3月市議選、3,709票を得てトップ当選(過去最多得票)し再び市政の最前線へ。2021年市議選では第2位当選(現在3期目)。

 

“日本最大の政策コンテスト”マニフェスト大賞2020年、2021年実行委員長。ローカル・マニフェスト推進連盟共同代表(2020−2022)

 

<活動の特徴>

◯日本一わかりやすい(自称)市政報告会「議会カフェ」「議会ナイト」を定例会前後に開催

◯住民とのコミュニケーションはPlanning、Design、Contents を大切に

◯情報発信NO.1★ブログ365日更新中 ※2019年1月30日より(市議選投票日を除く)

 

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