1月21日（金）の夜は小金井市学童保育連絡協議会の皆様との「議員懇談会」でした。これは毎年開催している懇談会でして、学童保育所の状況や課題を父母のみなさんから共有いただき、その課題解決に向けて意見交換をする会です。東センターとオンラインのハイブリッドで開催する予定でしたが、まん延防止等重点措置が適用された日ということもあり、急遽オンラインだけの開催となりました（いつになったら、懇談会→二次会！という日が来るのだろうか…）。
◯引き続き、大規模化の問題。今や学校施設を借りないと入らない学童保育所
もう何年も課題であり続けている「入所児童の大規模化」。子どもが増えることはいいことですが、当然、ここまで増える想定ができていなかったため、学童保育所の育成面積が足りないのです。小金井市の学童保育所の良いところは「希望者全入」です。要件を満たす方は（申請締切りはありますが）必ず入所できるよう工夫を重ねてきました。しかし、このところ入所児童数が急増し続けています。急遽新しく建てる…だけの予算も場所も急に確保できないため、今や著しい増加の学童保育所は学校施設を部分的にお借りしています。もう、学校施設を間借りしないと入り切らないのです…。
以下、当日の議員懇談会でいただいた資料をご承諾をいただき掲載しております。大規模化の現状とR4年度の見込みです。
◯委託学童（公設民営）5所
懇談会でも紹介されていましたが、R4年度はさわらび、みなみ、たけとんぼ、ほんちょうの4学童で定員比率130％を超える見込みです。たまむしもほぼ130％なので、半分強の学童がこんな感じです。
◯直営学童（公設公営）4所
※1:学童入所者数は子ども家庭部児童青少年課作成「令和3年度学童保育所入所児童数及び職員体制」より引用
※2:さくらなみ学童、たまむし学童、ほんちょう学童、まえはら学童、みどり学童の定員には暫定学童保育所の定員 (さくらなみ150、たまむし40、ほんちょう30、まえはら130、みどり120)を含む
※3:職員数は正規職員、会計年度任用職員(月給制)及び(時間給制)を含む。 子ども家庭部児童青少年課作成「令和3年度学童保育所入所児童数及び職員体制(令和3年4月1日現在)」より引用
※4:育成室面積には静養室を含む。子ども家庭部児童青少年課作成「小学校・学童保育所在籍児童数及び一人当たりの育成室面積について」より引用
※5:さくらなみ学童、たまむし学童、ほんちょう学童、まえはら学童、みどり学童の育成室面積には暫定学童保育所の面積を推定で算出し加算 ※6:不足面積=入所者数×育成室面積1.65m²(国基準/人)-育成室面積
（引用）2021年度議員懇談会資料より
◯エアコンや雨漏り等施設・設備のメンテナンス、ICTツール、Wi-Fiの課題
懇談会では、公共施設マネジメントの観点から、個別施設計画の存在と学童保育所部分の記載について（抜本的な対応はまだ先）、また、学校施設そのものが長寿命化対策や増改築の必要性が急遽出てきた話などを織り交ぜ、どのようにして子どもたちの育成面積を確保するかということについて意見を交わしました。また、エアコンや備品、修繕に対する考え方など、即座に対応すべき事案すらなかなか予算がつかない点など、こちらが聴いていても頭を抱えるような話も多かったです。以前私も議会で提案した「コミュニケーションツール」の話や、Wi-Fiが使えない環境改善などの話もあり、ウンウンと頷くばかりでした。
オンライン対応できないから、このコロナ禍で保護者会が全然開催できていない学童もあるといいます。入所説明会もそうですが、これで自治体DXとはよく言ったものです。
◯深刻なのは「人材の確保」
最も深刻な問題の一つは、人材確保が困難であるという点です。小金井市の学童保育所運営ガイドラインにて、資格者を採用要件としているため、なかなか募集しても「来ない」という話です。これも近年、特に問題になってきました。質を確保するための条件が、逆に対象者を極端に絞ってしまうというジレンマとなってしまっています。それだけ条件をつけるのであれば、あわせて待遇を改善しないとそうなりますよね…。ただ待遇を少し改善したとしても、委託先の場合は安定した雇用が約束されている訳ではないので、問題がクリアになるとも思えません。この件については、父母の皆さんは市と引き続き協議していくということです。
私の小３娘も学童っ子ですので（本人はそろそろ飽きてきたようですが…）学童の課題は大体理解しているつもりですが、９学童のことまではわかりません。３月で娘も学童を卒所ですから寂しいですが、引き続き日本中でも注目されている小金井市の学童の環境改善に向けて取組んでいきたいですね。
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【白井亨（しらいとおる）Profile】
1975年生まれ／大阪府枚方市出身／関西大学社会学部卒業／民間企業にてコミュニケーション・プランニングや商品開発・企画・マーケティング業務（1999年〜2012年、2016年）／一新塾30期生／家族は1人の妻と2人の小学生／元高校球児（背番号17番の副キャプテン）／Mr.Children好き／得意料理はコロッケ、餃子／家事担当：毎日の朝ごはんと休日のご飯全部、洗い物全般、台所周りの掃除／富士山は3回登りました（2回目は途中まで）、最近は毎週日曜日早朝6kmランニングを続けています
小金井市議会議員（会派：小金井をおもしろくする会・2013年4月～2015年10月迄、2017年4月〜）
2007年に当時の勤め先の転勤で東京へ。吉祥寺や三鷹に住みたかったが家賃が高くて西へ流れ、小金井市に偶然住むことに。2010年まで政治に無関心市民。息子が産まれたため地域デビュー、小金井市政のごみ問題などがキッカケで市政・市議会に関心を抱き陳情書を提出したり、地方議会に関する勉強会に参加するなどして「地方議会がもっと機能すれば小金井市はいいまちになる」と確信。結局「自分でやったほうが早い」と思い立ち2013年3月、政党無所属、特定の組織・団体からも支援を受けず素人市民のみでチーム（政治団体）を作り、市議会議員選挙に臨み、ギリギリ当選（966票で24人定数／34人立候補／20番目当選）。
2015年12月13日の小金井市長選挙において、「他の人に任せておけない」と市議会議員を2年半で辞職。告示まで残り1ヶ月強の段階で急遽記者会見を開き無所属で出馬するも、2,408票差で惜敗。2017年3月市議選、3,709票を得てトップ当選（過去最多得票）し再び市政の最前線へ。2021年市議選では第2位当選（現在3期目）。
“日本最大の政策コンテスト”マニフェスト大賞2020年、2021年実行委員長。ローカル・マニフェスト推進連盟共同代表（2020−2022）
＜活動の特徴＞
◯日本一わかりやすい（自称）市政報告会「議会カフェ」「議会ナイト」を定例会前後に開催
◯住民とのコミュニケーションはPlanning、Design、Contents を大切に
◯情報発信NO.1★ブログ365日更新中 ※2019年1月30日より（市議選投票日を除く）
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