本日は職員との打ち合わせや細々とした溜まった事務をこなす1日でした。見えないところで結構事務作業があるんですよね…。色々引き受けてしまうところが悩みのタネですが(そのほうが話が早いので…)。
夕方からは、萌え木ホールで開催された「子ども・女性の人権〜今、見えてきた婦人相談業務の現状と課題」(子ども・女性の人権と相談・支援を考える小金井の会講演会)に参加してきました。会場は結構人が入ってましたね。50名くらいの参加者だったようです。
小金井市では、婦人相談・母子父子自立支援相談員を正規職員1名体制から非正規職員2名体制へ移行(プログラム策定支援員という職種1名も含めると、2名体制が3名体制になったということになります)。
講師である御茶ノ水大学の戒能民江名誉教授は、ジェンダーの専門家であり、小金井市の相談員非正規職員化について市長宛に見直しの要望書を提出されていました(市長が軽くあしらうような返事を書いていたのは驚きでしたが…)。しかし、その質疑でわかったことは、この婦人相談員および婦人保護事業というものがいかに「知られていないか」ということでした。それゆえ、このテーマに関心の薄い議員も「非正規で何が悪いの?」という顔をされている方もいたようです。
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◯実態把握もせず、客観的な資料も出さず。婦人相談員の非正規2名体制は本当に「拡充」なのか?
婦人相談保護事業の概要について
(引用:厚生労働省説明資料)
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この婦人保護事業実施の根拠法がそもそも「売春防止法」に組み込まれていることが、誤解を生み理解されない大きな原因の一つであるということです。また、DV被害者支援も担うことで(今はそちらのほうが多いようですが)、デリケートな内容かつ秘匿が重要となるため、保護施設や相談員の存在すらあまりおおっぴらにされてこなかったのです。
いまや、ストーカー、JKビジネス、AV出演強要などなど、取り扱う対象が広くなってきており、相談件数も全国的にも増えています(小金井市も同様)。そして、これまでの社会課題としてのクローズアップがされなかったことで理解が進んできませんでした。小金井市でも「行革」という大義名分を振りかざされ、他の定型業務の非正規化と同様の扱いを受けているのが現状です。「社会への課題発信」が今後重要となってきますが、これが非正規職員でできるのか?という問題提起もなされていました。
最近は国などのセクハラ問題で引っ張りだことなっている戒能先生、小金井までお越しいただきありがとうございました。
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