第6回（仮称）小金井市新福祉会館建設基本計画市民検討委員会を傍聴してきました。議題はパブリックコメントの検討について。
（仮称）小金井市新福祉会館建設基本計画（案）に対する意見及び検討結果について（案）の資料。意見は34人から82件が寄せられたようです。
この（仮称）新福祉会館建設基本計画（案）に対して、小金井市議会で議員間討議を踏まえ概ね3分の2を占める意見があった事項を「市議会からの多数意見の取りまとめ」として執行部へ突きつけています。本日の会で担当からの説明によると、この議会からの意見は議題にせずに（市民検討委員には事前配布済み）それも踏まえて意見を、とのこと。
「市議会からの多数意見の取りまとめ」をこの場で議論する訳ではないので、この市民検討委員会で話し合った成果物は市民検討委員会案として出すようになるとのことです。では、市民検討委員会での意見の相違を両論併記するべきか巻末に各委員の意見を添付するかなど、まとめ方についてはじめに議論がされていました。結果的に、後者が選択されたようで、市民検討委員会としてまとまった建設基本計画（案）ではなくなります（という捉え方ができる成果物となります）。
寄せられたパブコメにざっと目を通すと、公民館についての意見はやはり多いですね…。82件のうち19件が公民館に言及されています。恐らくこれがユニーク数だと思うので、34人中19人が公民館を併設するよう求めていると捉えることができるんですよね…。
未導入・公民館本館機能についての意見について私の意見としては、新福祉会館に導入しないとすれば、いつどこに整備するのかを示すべし、ということです（これは議会での述べてきました）。…しかし、何で公民館の中長期計画の策定にあと3〜4年もかかるのでしょうかね。中長期計画を議会側から求めてから既に2年が経過してるんですけどね。
市曰く「全国的にもなかなか例のない」新たなコンセプトで様々な部署を横断する複合施設建設計画をつくるのは4カ月という超短期間で議論不充分なまま生煮え状態で設計に移ろうというのに対して、公民館及び生涯学習の中長期計画は4年もかかるという全く意味不明な小金井市です。
公民館をはじめとした未導入機能については、計画案の中で「本委員会において新たな施設への導入はしないことにした」と言い切っている表記に対して、「議論してないので、このように言い切ってしまうのは違和感がある。この表記のままであれば、議論させて欲しい」という委員からの声も出ています。議論が全く充分ではなかったことが改めて浮き彫りに。
また、床面積3,500㎡の見直しについてのパブコメ意見に対して「委員会として様々な視点からの御意見を踏まえて検討・協議を重ねた結果としてまとめた」という回答が表記されていますが、委員からは「別に我々が3,500㎡と検討して決めたわけじゃないよね。与条件だったよね」と…。
超短期間で委員がある程度納得感のある形で建設基本計画（案）をまとめることができなかったのは、ひとえに市側が組んだスケジュールに問題があります。上記の委員の意見からも分かるように、市民検討委員会として自信を持ってお届けできる内容にはなっていません。今日も最後のほうまで今更感がある意見が多数出ておりました…。
さて、最終の成果物（案）が1月30日（火）の市民検討委員会に提出されます。ここまでしっかり見届け、あとは議会での議論へと移っていくと思われます。
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