「丁寧に」は進めることが前提で使われる言葉。都の建設局へ市議会有志で要請書を提出してきました。 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

昨日は夕方都庁へ行ってきました。

 

 

小金井市の2本の都市計画道路が着手されようとしていることについて、東京都建設局へ市議会超党派による「ちょっと待ってよ」という主旨の要請書を提出・意見交換しに行ったのです。24名中12名の議員の連名です。

 

要請書の内容はコチラ

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小池百合子 東京都知事 様

 

都市計画道路3・4・1号線、3・4・11号線外の発注について見直しを求める要請書

 

 9月7日、市民から都市計画道路3・4・1号線、3・4・11号線外について、意見交換会の開催などの事業が、北多摩南部建設事務所によって発注が行われているとの連絡が入りました。私たちは都が「丁寧にすすめる」と表明されていたことから、大変驚いています。

9月12日に開催された建設環境委員会で、市は東京都によって入札が実施されていることを知らず、11日に東京都から初めて説明を受けたとのことでした。

両路線は昨年3月、当時の舛添知事により東京都の第4次優先整備路線事業計画として決定されました。しかし小金井からは、事前に実施されたパブリックコメントでは2000通を超える反対及び見直しの声が東京都に寄せられました。

 また、小金井市議会は「都市計画道路の見直しを求める意見書」を可決しました。小金井市長も「地元への配慮を欠いた事業着手については、両路線とも希望することはない」と発言しています。

こうした地元の状況を踏まえ、小池都知事からも「丁寧にすすめるように」との指示があったと聞いております。

一方、地元住民が北多摩南部建設事務所に3回訪問していますが、事務所側から入札についての説明は受けておりません。

他県では、環境や住民の理解の度合いに配慮した都市計画道路の見直しが行われています。

この度の事前連絡もない発注は、これまでの経過や全国的な流れを考慮に入れない対応と言わざるを得ず、私たちは強い不信感を抱いております。

つきましては、住民の理解を得ないままの概略設計や周辺環境調査の予算は執行を見送り、まずは住民との話し合いの場を設けてください。

また、都知事は昨年7月の都知事選挙の地元の市民団体のアンケートに、「現地を調査する」と回答されています。ぜひ一度足をお運びいただき、実際の状況を把握してください。

「都民ファースト」を掲げられた都知事におかれましては、公約に即した賢明なご判断を下してくださいますよう要請いたします。

2017年9月20日

小金井市議会議員有志

板倉真也、たゆ久貴、水上洋志、森戸洋子(日本共産党小金井市議団)

片山薫、坂井えつ子(緑・市民自治こがねい)

白井亨(小金井をおもしろくする会)

斎藤康夫(こがねい市民会議)

渡辺大三(情報公開こがねい)

篠原ひろし(改革連合)

田頭祐子(生活者ネットワーク)

沖浦あつし(小金井の明日をつくる会)

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事実関係を確認・質問したことに対する答えを以下に簡素にまとめました。

 

◯確かに市側に入札の件は事前に伝えていない。ただし、一般的に事前に知らせるものではない(という都側の認識)

◯年内に意見交換を行うことは市の担当にも伝えている

◯自然環境や生態、地下水などにも影響がない工法を検討する(進めることが大前提)

◯今後、その法を考える上で調査が様々必要になってくる

◯意見交換を踏まえ、一定のご理解が得られた場合にステップステップで調査を進めていく

◯パブリックコメントは「都市整備局」がやったこと。こちら「建設局」も把握はしているが(ゆえに、パブコメを経ての計画決定までのプロセスは建設局は関知していない)

◯来年度は測量の予算は組む予定はない(調査費の予算計上はしたいと思っている)

◯意見交換は50名を想定。対象は特に市民であること以外限定する予定はなし

◯意見交換開催の際は市報などにも告知することになると思う(市側と確認しながら段取りする)

◯今回は3.4.11の意見交換。3.4.1の概略設計はあくまで意見交換でその質問が出た時に対応できるようにしておくため。3.4.1の意見交換などはまだ予定はない

 

 

予定の1時間を超え、やりとりが続きました。端的に言うと、これまでの地域・地元からの「反対/見直してよ。せめて是非含めてもう一度考えようよ」という意見・要望に対して、都は計画に位置付けられた都市計画道路については「進めることが大前提。ただし丁寧に進める」というスタンスであることから、すれ違いのやり取りが多かったように思います。

 

残念だったのは上記にも書いたように、パブコメであれだけ多くの「反対・見直し」意見があったことに対して「どう捉えておられますか?」と質問したら、

 

「縦割りといっちゃなんだけど、あれは都市整備局がやったことですからね…」という回答だったこと(一応内容は把握されているとは言ってましたが…)。こういう都民感覚抜きの役所の対応ってどうなんですかね。

 

▶パブコメについては、コチラ↓

「都全体パブコメ総数の半数を小金井市で占めた意見も“暖簾に腕押し”状態の都市計画道路方針」→ https://ameblo.jp/toru-ga-toru/entry-12144877760.html

 

 

「丁寧」はあくまで進めるために使う言葉のようですね。市役所でも最近感じるけども、行政の「丁寧」という言葉は一般市民感覚のそれとは少しニュアンスが違うんですね…。

 

 

 

なお、アポは取ってなかったものの、地元選出の辻野都議にもご挨拶に行ったら控室にいらっしゃったので、少しだけお話してきました(情報の共有)。

 

 

話は変わりますが、都議会って期間短いですね…。小金井市議会は8月31日〜10月5日までが会期ですが、都議会って昨日から始まって同じ日に終わるんだ、とか…。

 

 

都庁に来るのは久し振りです。仕事関係で立ち寄るのは初めてかもですね。

 

 

 

なお、なんだかんだと16時20分頃に現地に着いて、出たのが19時ですから結構な長居になりました。外へ出るとそこにはゴジラが。

 

 

さて、どうするか…。

 

 

 

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