<議会ピックアップ>市はわざわざ優先整備路線の指定を「是」とする姿勢を都に伝えに行った!? | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

先の記事でお伝えした通り、都市計画道路に関する陳情書3本は、3月28日の小金井市議会本会議において、全て賛成多数で「採択」となっています。

しかし、「はけの自然と文化を守る会」の人たちが中心となって集めた4,000もの署名も甲斐なく、残念ながらこの陳情書の採択の2日後には東京都から「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」が公表されてしまいました。
(参照)「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」の公表について


(引用)はけの自然と文化を守る会作成MAP

西岡市長はこの定例会がはじまった2月末当初から「都が独自に決めたこと。市民が声をあげてくれれば都に伝える」と述べ、自らの見解を一切述べず積極的に動こうとしなかったことは決して忘れることができません。実際はこの答弁は大きな誤解を生じるものとなっています。確かに都施行の道路ですから最終的には都が判断した路線選定ですが、それまでのプロセスを考えると決して都が独自に決めたのではなく、1年くらいかけて都は「各自治体と一緒に取り組んできた」と電話での問合せに回答しています。要するに、稲葉前市長の下の市政では特に都側に「この路線は外して欲しい」と述べてこなかったということです。それは今の新市長の責任ではないのですから、その旨を明確に答弁すればよかったのです。


この話には続きがあります。


結果的に西岡市長は定例会当初からの議会での質疑に耐えられず、ずっと繰り返してきた答弁を修正して「都へ調整に行く」と議会で述べ、3月22日あたりに都へ乗り込んで行きました。

ところが、翌日の議会で明らかになったことは、『道路を作る際には環境には充分配慮してね』『速攻で取り掛かるのは勘弁してね』という、事実上「優先道路としての指定は反対しない」旨をわざわざ都に伝えに行ったというから滑稽です。

都に伝えたその原稿が以下にあります。



<読みづらいと思いますので書き出しました>===========

・この間市議会や、市民等から色々な意見があった。答弁もあるので市の発言として都に伝えに来た。
・市長としての見解を申し上げる

①優先整備路線として東京都が整備を行う際に、環境及び景観等への配慮を怠って、拙速に事業着手の早期化を図ることの無いように、都市計画マスタープランの内容を踏まえ、はけの保全につきましても、整備内容を検討していただきたい

②今後10年間で優先的に整備に着手すべきとしておりますが、市といたしましては早期の事業着手ということではなく、環境及び景観などへの配慮について、東京都との調整の中で、十分に検討して参りたい

③3・4・1号線は、都市計画マスタープランにおいて「国分寺崖線はけのみどりの保全を勘案し、将来的には道路3・4・1号線に関しては、一定区間の路線変更の可能性について検討します」と記載されております。この都市計画マスタープランの内容について、今後十分に都と調整していきたいと考えております

④優先整備路線の2路線とも国分寺崖線を横切る計画となっておりますが、現在は計画の策定をする段階のため、今後、事業に着手する前に、市としましては、道路の工法、構造について、環境保全を図るため、できるだけ自然環境や景観に配慮して頂くように都に要望を伝え、お願いして参りたい

================

上記の点も重要です。でもそれは、今でなくていいことです。仮に(案)の通りに優先整備路線に位置づけられた段階で強く要望すればいいのです。

この件に取り組んで注視してきた市民が期待していたことは、「これまでの市政下では市民不在で都へ要望を述べてこなかった。しかし公表後ホントに多くの市民の意見を聴き、今優先整備路線として決められるのは小金井市としても将来に対して大きなリスクを背負うことになる。都にすれば今更と思われるだろうが、今回の優先整備路線の指定から外して欲しい。」と伝えることだったはずです。

都市計画道路については、市民の間でも新しい動きもあり、今後も注視していきたいと思います。

↓都市計画道路についての「こがおも」の見解(2月3日更新)↓
小金井市を良くも悪くも変えるこの2本の都市計画道路について、話をしよう(「こがおも」の考え方)。


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