都全体パブコメ総数の半数を小金井市で占めた意見も"のれんに腕押し”状態の都市計画道路方針 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

本日都から公表されました「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」、小金井市の2路線は(案)の通りに変更もなく「今後10年間で優先的に整備する路線」に組み込まれていました。これで方針としては確定となります。

昨年12月18日に都から案が公表され、2月10日にパブコメが締め切られ、3月30日に確定のものが公表されるという流れです。ここに至るまでに、都はオープンハウスという名で都庁など数カ所で立ち寄って話を聴くことができる場を設けたものの、市民のみならず対象路線区域に住んでいる地権者への個別の説明会など特に開くこともなく、という進め方でした(それがこれまでの常套手段といってしまえばそれまでです)。

指定された小金井市の2つの路線は以下の通りです。


(引用)はけの文化と自然を守る会



▼パブコメ意見の半数を小金井で占める圧倒的な意見の多さ

このパブリックコメント、意見数は4,126件(2,862通)だそうですが、小金井市の2つの路線に関する意見数が圧倒的です。まず、小金井3.4.1号線については、1,081件という意見数。なお、そのうち廃止・見直しを求める意見はそのうち1,057件。およそ98%が見直しなどを求めるということになります。



次に、もう1つの路線である小金井3.4.11号線外。これも同様に大台を超える1,030件の意見があり、うち984件が廃止・見直しを要望しています。



パブコメ意見総数が4,126件で2本の小金井市の道路に関する意見が合計2,111件ですから、なんと半分以上を小金井市の道路で占めているという状況です。

これだけ圧倒的な見直すことを求める意見があり、市議会も見直す意見書を採択し、市民らの陳情書3本も採択したにも関わらず、それらが全く聞き入れられないことの納得感のなさをどこへ持っていけばいいのか途方に暮れてしまいます(ちなみに私自身ははけ文さんの活動には関わっていませんし、個人的に情報発信やパブコメで意見を出したに過ぎませんが)。

2月の初旬に「こがおも」としての考え方をまとめたblogがあります(決して整理されておらず、超長文ですが・・・)。「こがおも」としては明確に反対は述べていないものの、今これを優先整備路線として位置づけることは、市民間の議論がなされておらず、ちょっと待ってよ、ということを主張したものです。
「小金井市を良くも悪くも変えるこの2本の都市計画道路について、話をしよう(「こがおも」の考え方)」




▼市長は考えを述べず、動かず

西岡市長は議会で「都が独自に決めたこと。市が判断できる立場にない」と繰り返し答弁されていました。それは余りにも無責任すぎないか、と思うのです。代わりに「市民で声をあげてください」というものの、圧倒的な1,000件以上意見をあげてもこの結果です。正直、市長が主張しても大きくことは変わらなかった可能性が高いとみています。しかし、大切なのは「誰の方を向いているのか」ということをしっかり示すということではないでしょうか。ある意味、新市長になったことを大義名分にして、即座に都にプレッシャーをかける動きをとるべきだったのですが、全く残念でなりません(お前がいうなと言われるかもですが、あえて言わせていただきます)。

どこを向いて仕事をしているんですか?

市長には早く都政とのパイプをいかし、市議2期8年+都議2期8年=合計16年の政治力と実績、人脈の豊富さ、リーダーシップを発揮してもらいたいものです。



▼この納得感のなさはどこへ

個人的には反対を述べたいところなんです。小金井市の唯一といっていいくらいの他市にも誇れる最大の地域資源なんですよ、はけの自然・文化・景観は。私も移り住んできた9年前に二枚橋の坂から徒歩5分とないところに偶然住みました。知らないままふと散歩してみて坂を降りたら、都心から30分の立地にこんな自然豊かな景観が広がっていることに驚嘆したことを今でも覚えています。まず小金井市のココが気に入って好んで住んでました。

しかし、確かにこの都市計画道路が必要だと思っている人もいるし、道路整備を待っている路線上に住む人もいるし、一概に「反対」というのは適切ではないと思っていました。確かに、時代遅れのこれらの道路について、実現性の観点から「まさか整備決定には至らないだろう」という奢りもあったと思います。けど、先ほど書いたような急展開で、何十年、何百年先のこのまちのあり方を話し合ってはいない中で、決定してしまうことはこのまちを気に入って住んでいる立場からすると納得がいきません。極端な話ですが、市民間でこの件に関してそれこそ「対話」をもって充分議論して、その挙句に「やっぱ必要だよね」となるなら仕方ないとも思います。

すぐに事業化は避けたい旨は行政答弁としてもありましたが、この件とこれからどう向き合っていけばいいのか、考えていきたいと思います。



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