なぜ、投票に行かないのか?(行かない人の気持ちになって考えてみる)〜0313イベント報告続編 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

3月13日に開催した「小金井をおもしろくする超★作戦会議~投票率について、話をしよう(新こがおもキックオフイベント)」のテーブルセッションで出た意見をまとめました。

テーブルセッションは5つのテーブルに分かれて、2つのテーマ(各30分間)で議論して頂きました。まず1つ目のテーマは投票に行かない人の気持ちになってみよう、というものです。



残念ながらこういうイベントに投票に行かない人は来ないため、そういう人たちへの感情移入から入らなければ対策が上目線になってしまう恐れがあるからです。

▼なぜ、投票にいかないのか?(意見まとめ)



各テーブルで出た意見をピックアップして、私のほうでカテゴリー分けしてみました。

<投票という行動へのモチベーションと行けない理由>
・投票で生活が変わった実感がない
・子どもが生まれて初めて投票が行政サービスとつながり、重要とわかる
・評論家、政治オタクのような人は、意外に行っていない(自分の投票が間違ってたらイヤだから)
・「忙しい」は実は「詳しくないことがバレるから恥ずかしい」という理由では?
・お年寄りや体の不自由な人は行きたいけど行かれない状態
・仕事が忙しい
・流動人口(小金井では20%くらい)は、そもそも投票しない


<候補者に関しての情報不足>
・知らない
・誰かわからない
・魅力的な候補者がいない
・選びたい人がいない


<政治不信>
・投票しても手応えがない。変わらない。
・政治のイメージが悪い。
・小さな一票だから入れる<--->どうせ変わらないし入れない。
・行ってもムダ
・政治に距離を置きたい意識、汚い、悪いイメージ、嫌悪感
・政治家は専門家なのでやってよ。
・知り合った議員によって、言うことが異なったりする(→政治家への不信感)
・政治に幻滅している(政治に関わったことがあるが、幻滅して距離を取るようになった)
・「投票率が上がって欲しくない」人たちがいるのではないか


<住んでいるまちとの繋がり意識が希薄>
・自分の町に興味が無い。そもそも○○市民という意識がない。寝に帰るだけ。市のお世話になっていない
・テーマがない。小金井に来てごみ問題があることで市政に関心をもった。
・マンションの新住民、意識あまりない。どうせ寝に帰るだけの場所。
・行政と自分の生活のつながりがわからない。
・共働き世帯だと、寝に帰る場所でしかないので市政レベルの情報がよくわからない
・ゴミ問題で市政に目覚めた人も多かったのでは? でも「非常事態宣言」の横断幕が2年ごとに新品になってて、非常事態じゃないことがバレてるから危機感ない(本来、住民票のない人のゴミは収集サービスも受けられないのに、、、)
・興味がない


<主権者教育の欠如>
・主権者教育を今の大人は受けていない。若い人に言う前に
・投票は”権利”(=主権者)だというのが理解されていない。自分との関わりがカモフラージュされている
・白票してもいいということを知らない
・教育の中立性と政治教育<-----政治へのマイナスイメージを後押し。高校生の活動萎縮


<政治・市政に関する情報不足>
・わからない。勉強・トレーニング不足
・何がわからないかもわからないという状況
・街のことを知らない。そんな私が投票していいのか。
・無関心ゆえの情報不足
・情報がない
・どの情報を信じていいかわからない
・メディアの問題


<政治というものを話題にできない社会>
・政治全体に興味が無い。政治の話をするのはカッコ悪い。政治の話をしない人はノンポリとか呼ばれて馬鹿にされた時代もあった
・政治家を目指している学生も多かった。そのころは同じ思想の人同士で固まっていた
・自分の思想をさらけだすのはあまりよくない(気まずくなったりする)原発とか微妙な問題で合わないとギクシャクする
・海外は政治的な見解はそれとして気の合う仲間でいられる。ヨーロッパでは考えがないと思われる
・日本はまだ問題が深刻ではない。難民や移民のような対立もない
・ベトナム戦争時代、そのころの高校生も運動にかかわっている人がいたけど生意気に見えた
・身近な人と政治のことを話題にしづらい(投票を勧誘されるのではないかと警戒される)
・入試でも政経はあるけど、ほとんど選択する人いない。内容が生モノなので、変わる可能性があって、固定化された日本史、世界史、地理に流れる


<若者はどう思っている?>
・そもそも若者(学生、バイトや非正規の人)は住民票を移動していない
・住民票を移動すること=投票することにメリットを感じていないようだ


Cf.「なぜ投票に行くか(行くようになったか)」
・革新市政時代に財政が悪化してしまったことへの反省
・子どもが生まれてから
・インターンをして政治に興味が出た。


こうやって括ってみると、課題が見えてきますね。ここに出ている意見は全てではありませんし、かつて色々なところでも言い尽くされてきたことかも知れませんが、34名+こがおもメンバーで話合ったリアルな声として整理することの意義はあると思います。「政治不信」「主権者教育」「まちへの帰属意識」「情報不足」「投票環境」「投票に対するレスポンスのなさ」というところでしょうか。森と木の両方を眺めながら、これから我々がやるべきことを一つひとつ取り組んでいきたいですね。

次回、これに対して「投票率をあげるために、何ができるか」で出た意見をまとめてお伝えしたいと思います。お楽しみに!


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