昨日の予算特別委員会のご報告の続きです。
▼小学校通学路の防犯カメラの設置について
昨日は福祉会館とともに、もう一つ大きな質疑の中心的な予算項目が、この小学校の通学路への防犯カメラの設置工事費です。
==============
学校運営に要する経費
工事請負費-通学路防犯カメラ設置工事
2,030万4,000円
==============
これは都がはじめた事業です。
市が学校へ商会したところ、市立小学校9校中8校で防犯カメラの設置要望があり、各2~5台の合計36台が設置されるという設定でその予算が提案されてきました。ただし、現役保護者を中心とした方々から「小学校の通学路における防犯カメラ設置に関する要望書」が市長や議員へ提出されており、今回の通学路への防犯カメラの設置に関しては強い異論もあることがわかります。
そこで、14日の総務企画委員会でも各学校での保護者への説明会を求められた市長が「教育委員会とも協議していく」と前向きな回答をしたと思っていたところ、予算特別委員会では担当である学務課長は「学校だよりなどを使って周知に努めていく」という答弁に終始し、保護者向けの説明会を開催する意向は示されませんでした。
市民から提出された要望項目は4点です。
1.予算が成立する前に、小学校の全保護者に周知を行って下さい。
2.本当に小金井市の一般生活道路に、36台もの防犯カメラが必要なのか、今一度検討して下さい。人の目が本当に届かない、そのために過去に犯罪が起こった場所等、やむを得ずカメラを設置する必要性のあるところにのみ限定してください。
3.防犯カメラ条例案は、非常に一般的で、通学路に設置された場合の責任の所在や運営方法など、明記されていません。通学路に設置する場合の条例、又は細則などを作成し、具体的な運営方法や責任の所在を明らかにして下さい。
4.市、または学校が、責任を持って当該地域住民へ公開の説明会を行ってください。
質疑では、この要望書について「直接学校にはこういった要望は入っていない」と答弁されていましたが、学校が要望を拾っていない、拾いきれていない、拾う気がない、ということではないでしょうか。子どもたちの安全・安心のために、設置やむなし、という箇所も市内には点在すると思いますが、今回はいきなり36ヶ所ということで少し驚きました。そこで、予算特別委員会向けに、各小学校の通学路のどの辺りに設置することが案として出ているかを資料要求をしてみたのが下の写真8点です。
第一小学校(5台)
第二小学校(5台)
第四小学校(5台)
東小学校(4台)
前原小学校(5台)
本町小学校(2台)
緑小学校(5台)
南小学校(5台)
防犯効果と言いますが、どう考えても防犯効果は薄いです。私の見解とすれば、あくまで何か起こった際の捜査の迅速化と、二次被害の防止に役立つと考えています。それゆえ、究極的に防犯カメラの設置には反対しませんが、プライバシーへの配慮を求める方も多いため、もう少し台数を少なくしたところから運用してみて、経過をみて必要性を考慮し、新たに設置が必要かどうかも検討してはどうか、と思うのです。
質疑を聴いていると、「防犯」と「交通対策」を混同しているような設置候補もみられ、「事故の防止」と担当課が答弁してましたが、事故の防止にはなり得ませんよね・・・。逆に、交通面での心配がある箇所こそ、カメラは不必要で人を配置できないか、改めて考えていく必要性があるのではないかと思います。
私からは、保護者への周知と説明会の実施(設置場所が固まる前段階で)、カメラ及び人で子どもたちの安全・安心を確立する体制づくりの整理、丁寧に進めて欲しい旨を要望しておきました。
【ご意見・お問い合わせなどなど】
■Twitter= https://twitter.com/shirai106
■mail= kogaomo@gmail.com
■白井とおるホットライン= 080-7006-8964
■こがおもWebサイト= http://kogaomo.com/
■facebookページ= http://www.facebook.com/kogaomo
■facebook= http://www.facebook.com/shirai106
※facebookの「友達申請」は基本的にリアルにお会いした方を対象としておりますが、その限りではありません。まずはメッセージを頂ければ幸いです。ご了承ください。