行き当たりばったりなんです、市政全般的に言えることですが〜厚生文教委員会0203の続き | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

2月3日に開催された厚生文教委員会の報告の続きです。



▼議会への説明も市民への説明会もなくパブコメ?~「のびゆくこどもプラン(子ども・子育て事業計画)」案

「所管調査」の「次世代育成支援に関すること」の調査の中で、「のびゆくこどもプラン(子ども・子育て事業計画)」案についての質疑がありました。

この「のびゆくこどもプラン(子ども・子育て事業計画)」案というのは、4月から本格スタートする子ども・子育て支援新制度の枠組みで設置された小金井市の子ども・子育て会議で約1年に渡って協議され練り上げた事業計画案です。国の指針などがなかなか示されない中、暗中模索が続きながらも苦心して何とか形にしてきたという経緯があります。各種ニーズ調査から人口将来推計を踏まえ、必要とされる各子育て支援事業のニーズ見込み量を設定し、それを確保するための数値計画も記載されています。

これが2月2日からパブリックコメントにかけられています。
<のびゆくこどもプラン 小金井(案)に対するパブリックコメントを募集>(市WEBより)
→「子ども・子育て支援法に基づく子ども・子育て支援事業計画を含んだ、子どもと子育て家庭に関する総合的な計画の案」について/3月2日(必着・締め切り)

ただ、この重要な位置付けと内容の計画案に対して、厚生文教委員会では「行政報告」という扱いではなく、資料すらも委員会へ提出されたわけではなく、事前に各委員へ「参考資料」として渡されたのみ、ということでした。

すでにパブリックコメントにかかっていますが、こんな重要な計画について、議会側で詳細の説明を聴く機会もなければ、質疑をしたり意見を述べる機会がないことについて、厚生文教委員数名から「それはおかしい」と意見が出ました。また、市民説明会も開かないということです。

私は、確かにこんな大事な計画について議会側で説明を聴いたり意見を述べる機会がないことは、残念ですが現状ではそれがしっかりしたルールになっていないのであれば、スケジュール的には仕方がないかとも思います。別の委員からは「議員は一般質問や他でも意見を述べる機会はあるはず」と主張されていましたが、それも一理あります

ただし、この件についてパブリックコメントにあたって、市民への説明をしないのはどうかと思います。

この計画案は確かに、子ども・子育て会議で協議し取りまとめられたものです。そしてスケジュール的に厳しいのは理解しているつもりです。でも、この事業計画を策定する前提としては、ニーズ調査を大々的に実施しました。回収率も結構高かったのではないかと思われます。それだけ市民を巻き込んでこの計画を作ってきたわけです。

最終的に計画が確定した段階で説明会を開く、ということを想定しているのかも知れませんが、この事業計画にはここまで落とし込む経緯とポイントを分かりやすく伝えないと、パフリックコメントで的確な意見・要望が出にくいのではないでしょうか。私は何回か都合によりいけませんでしたが、教育・保育部会も含めてほとんど傍聴してきました。とても複雑かつ広範囲に渡って議論してきたため、積極的に傍聴してきた人間ならまだしも、初めてこの計画を目にする人は、経緯を知らないがゆえの意見・要望ばかり出してしまい、効果的な意見・要望にならないと思います。パブリックコメントが「もったいない」時間の浪費に終わってしまうのではないか、また、本来説明していればもっと的確な意見を出してもらうことで、事務局側が気づかなかったことに気づく機会があるのではないかと思っています。

ゆえに、私はこの事業計画に関しては、市民への説明会を開き、パブリックコメントをよりよい意見聴取の機会になれば、と願ってやみません。



▼福祉会館建設計画(案)に対するパブリックコメントの結果報告

2日の総務企画委員会でも話題になった福祉会館の建設計画ですが、厚生文教委員会ではパブリックコメントの結果が報告されました。
66人・のべ148件の意見を市民から頂いたようです。福祉会館へ導入を希望する施設に関するもの=50件、計画に係る質問・要望等に関するもの=16件、その他=82件。

<2月2日・総務企画委員会での福祉会館建設に関する審査>



▼東センターの委託は8月から



東センター(公民館東分館、図書館東分室)を貫井北センターを運営しているNPOへ運営委託することについては、答申を踏まえて当初市長が熱望していた「4月」ではなく、「8月」からの委託になる、という行政報告がありました。ちなみに、移動図書館は3月末で終了し西之台図書室を4月から拡充をはじめる、とのことです。

私はこれについては「市として公民館・図書館をどういう風に形づくっていくのか」のビジョンや目指す姿の全体像をまず指し示す必要があると考えています。それがないのに、やれ「4月から委託だ」「答申が厳しい内容だったから8月からだ」と、あまりにも幼稚な発想と段取りで事を進めていませんか?と思うわけです。全体像がないのに、なぜ委託だとか市民サービスの向上だとか言えるのか・・・。

行き当たりばったりなんです、市政全般的に言えることですが。

私は19:30頃まで傍聴(または控え室で音声のみの傍聴)をしていましたが、残念ながら次の予定があり最後まで審査を聴けませんでした。終わったのは20時くらいだと聞いています。厚生文教委員会の(議員と部局の)皆さん、お疲れ様でした。



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