ジュージュー/よしもとばなな 著
最近読んだ本です。
下町でハンバーグレストランを営む家の娘が主人公の物語です
レストランの敷地と隣近所が舞台という、狭い世界で織りなされる、濃密な人間関係がテーマ。
あんまり共感できる設定ではないけれど、
話が進んでいくにつれ、いろいろほどけていったりして、
それぞれいい方向に展開していくので救われます
また、全然違うシチュエーションだけれども、自分にも当てはまるような接点が
ふっと感じられることがあったりします。
例えば。
許せないと思うこともあったけど、近しい関係なんだから断ち切るわけにもいかず、
わかり合えない性分なんだから、しょうがないよね、と思えるようになったり。
そういうことってあるよね、と思うと同時に、なぐさめられるというか。
つくづく、ばななさんの本は“読むヒーリング”だと思うのです