第3相臨床試験中のアビガンはRNAウイルスの転写を阻害する効果があるという。 ヒト型レセプタ(受容体)が上部気道に集中しているのは風邪をひいた時に、その免疫反応として鼻水や咽頭炎などが現れることからも理解できるだろう。それに対して鳥インフルは呼吸細気管支や肺胞に受容体があることから非定型肺炎と急性呼吸不全を引き起こす。SARS-CoV-2も肺胞に受容体(ACE2受容体は肺 腎臓 心臓 小腸 肝臓 精巣など臓器に発現している。)があり重症化する見極めも難しく急変することがある。もしアビガンのRnaポリメラーゼ阻害作用で重症化を抑制することができれば「何かあったらご連絡ください」まで持ち込めるかもしれない。なお、服薬にはタイミングが重要なようで例えば抗インフルエンザ剤といってもM2阻害剤、ノイラミニダーゼ阻害薬、エンドヌクレアーゼ阻害薬などがあり、その作用も違う、順序で書くとアマンタジンは脱殻、アビガンは転写、タミフルは出芽を阻害する効果がある。(脱殻、転写、出芽、放出を繰り返して増殖するわけですね)そういうことで私の理解では薬理作用からして早期に服用することによってウイルスの増殖を止めて重症化を防ぐことが可能ならばタミフルの接触者の予防投与のような「何かあったらご連絡ください」が可能なのではないかと素人考えでは至る。注意点としてノイラミニダーゼ阻害薬はあくまでノイラミニダーゼの機能を阻害でありウイルスを直接、不活化する作用はないために発症早期の服用が良いとされている(免疫の観点では抗ウイルス剤を使用すると免疫が付きにくくなるというのがある)副作用としては 初期胚の致死と催奇形性が動物実験で認められて男性もアビガンの成分が精液中に移行するとされている。それから血中尿酸値が上昇することから高尿酸血症、痛風の人は注意が必要とのことで、薬理作用が強力で毒性があれば肝臓や腎臓は、その臓器の性質からして副作用もあるとのこと、それからゲノムサイズがインフルより大きいことから投与量はインフルの常用量では不足という話もあるがアビガンの情報には「臨床成績等の情報については、承認用法及び用量より低用量で実施した国内臨床試験に加え海外での臨床成績に基づき記載している。」となっていて未知数なところも残されているが、例え良好な臨床結果であったとしても平時の初期救急で検査して薬の処方となるのが理想ですから検査が容易にならないと、という課題は依然として残る。他にはノイラミニダーゼ阻害薬のペラミビルや抗ウイルス効果もあるバロキサビルマルボキシル(エンドヌクレアーゼ阻害薬、商品名ゾフルーザ)がウイルス量の減少に関わった症例があるようです。また日本では未承認ながら効果が期待されているのがアビガンと同じくRnaポリメラーゼの阻害と抗ウイルス活性を示す抗ウイルス剤レムデシビル( 副作用としては重篤な腎、肝障害があるとされている)にフサン (ナファモスタット) イベルメクチン、アクテムラの有効性が期待されている。
COVID-19流行は緊急事態─今こそ、ファビピラビル(アビガン®)の使用を解禁すべき
イベルメクチンの薬理作用は面白いな、てなことを4月中旬に考えていて続きを書くのをいつものように放置していたら5月に入ってSARS-CoV-2に関する状況が急速な勢いで進展して唾液でPCR検査が可能とか5月13日抗原検査キットを厚労省が薬事承認、レムデシビルが申請から3日で特例承認というニュースが入ってきて、平時の 「何かあったらご連絡ください」 条件が整いつつあるなと、政府の考えている落としどころも同じようなものなのかもしれない。こうした考えはベストではなくベターなのでお叱りになる方もおられるでしょうけど専制的ではない民営システムの利用となるとベターで納得するのがベターかな。最後に東京の医師会のように最前線で対応しているところもあるようで、民主&自由社会ではこういう形が理想になるのか?夏に収束して秋からまた再発した場合や新たな感染症が発生した場合にどうするのか、これは医療界に託された課題になるでしょう。
訂正
ヒト型と鳥型の相違のところでヒト型レセプタの所をひとインフルと書いていました。訂正します。