保守側の反駁は、デビィッドヒュームの歴史的に見ていけばほとんどの国は戦争、征服、簒奪の暴力によって成立しており、国民の自発の契約によって成立した国家は存在しない。国家の正統性は社会契約ではなく慣習とそれから持たされる公共の利益によって守られている。エドマンドバークはフランス革命に対して、国家、社会を恣意的な社会契約で変えていいものではなく過去、現在、未来の継承、伝統という形で引き継がれていくものだ。他にはアリストテレスの人間は本性的に社会的動物である、というのは、木の上で生活をしている、体が大きい、食べ物が乏しい環境で生きているという特殊性から群れをつくらないオラウータン以外の霊長類は基本、群れを形成していることから理解ができるでしょう。人間も狩猟時代はそれほど大きな群れではなく、農耕によってその数は増えたけれども、150人を超えると安定的に維持できる人間関係に限界が出るというダンバー数というのがあって、その末が万人の万人による闘争というのを避けるために法律(前はコモンロー、慣習法)によって形成しているのが国家、それと大航海時代に生きたホッブスが言うように利益のために殺し合いをするのが人間であり、主権を護るための国家。要するに契約が先ではなく群れが先

 

 

今ならネットウヨの代表格と呼ばれているだろう福沢諭吉(日教組を代表とする浅薄な考えを持つ陣営が戦後に形成されたというのが理解できる存在)がアメリカ独立宣言の「すべての人間は生まれながらにして平等」を基に、神が人を作ったとして、それが生まれながらにして平等としているも、実際には、賢い人、愚かな人、貧しい人、富める人がいる、現在風に言えば大金を稼いだり名誉があったりするのは高学歴で立派な仕事とされ、一方でどこかの就職情報サイトが「底辺の仕事ランキング」というものを作って、それをTVが番組で紹介していたということがあったそうですが、底辺の仕事は尊敬されない低学歴の低所得ということで見ていくと、その差は学問をしたか、しないかによって生まれるというなら・・・学問って言っても実学を学ぼう、それには横文字を学ぶとかも必要、学問に努めると一般人でも政府で仕事ができ士族出身者とも肩を並べることができる、学問ノススメ。何が言いたいかというと福沢は宣言の一説がファンタジーだと理解しているということ、神が人間を創造したと信じているのと、進化論を信じているとの違いともいえる。

 


原罪はいろんな人が関わって書いたとされる創世記にアダムとエバ(イヴ)が食べるなと言われている知恵の樹の果実=禁断の果術をエバが蛇にそそのかされて食べてしまった、アダムもエバに渡されついつい口にした。それを神に知られた二人は責任の擦り付け合いを始め・・・神の言いつけに背いたことが原罪となった話が載っており。これをアウグスティヌスが「全てのものは神によって善として創造されたが、人間の意志によって悪に転じた」と解釈。つまり悪は人間の肉体にあるのではなく人間の意識に悪が芽生えているという考えから、いつのまにか、良心に「原罪」を突きつけるようになった。これを、ある傾向の強い人間は他人を殴りつけるための武器にしている、自分の中の悪の意志は振り返ることもなく。

 

アウグスティヌスの、あくまで悪は神が創造した肉体ではなく人間の意志の中に潜んでいるという解釈の中に男女の性行為によって原罪は受け継がれていく、その神は繁殖能力を子孫繁栄のために作られたのだからコンクピスケンティア(性欲 情欲)そのものも悪だから「子孫繁栄のため以外の性行為は罪」それから神がソドムの町を滅ぼした理由の一つにソドミズム(ソドミー 男色)があり、モーセの律法(レビ記)にも「男が男と寝てはならない」という記述がある。アウグスティヌスも告白第3巻8章に「ソドムで行われたような、自然に反する恥ずべき行為は、どこにおいても、常に忌み嫌われ、罰せられるべきである」とあり、アメリカで同性愛者が嫌厭された宗教的理由。

 

ということで、これは良心に原罪を突きつける 対 ソドミズムは神の名にかけての原罪であり、アメリカの最高裁が同性婚を禁ずるのは2013年、2015年最高裁判事5対4で違憲判決、2022年バイデンが結婚尊重法に署名をし結婚防衛法は廃止となったけれども・・・・

 

原罪、社会契約論を見てきました。社会契約論についてはアメリカの成り立ちを見ているとわかりやすく理解できる、簡単に言えばホッブスが言うように利益のために殺し合いをするのが人間、その利害関係を解決する方法が殺し合いか協議で、利害関係の複雑な問題をなるべく協議でまとまろうとするのが社会契約になっていく。アメリカ独立戦争の前に北米地域を支配していたフランス植民地と東海岸のイギリス植民地が支配権とその利権で対立、フレンチインディアン戦争に敗れフランスは北米植民地を喪失、対してイギリスは植民地支配を強化、戦争の出費を補填するために植民地課税を13植民地に掛ける、そうして独立戦争に、勝利した13植民地も今度は国内の利害関係があり簡単には収まらない、各州の人口比によって両院の議員が割り当てられるバージニア案に人口の少ない州は不満を漏らし、各州から人口関係なしに同数の議員を割り当てるニュージャージー案を協議、5分の3妥協などコネチカット妥協をフィラデルフィア憲法制定会議でアメリカ合衆国憲法の制定が決定され1787年アメリカ合衆国が誕生。しかし、その以降もハートフォード会議、サウスカロライナ州が連邦法を無効を宣言、ミズリー妥協と分裂の危機を迎える、そして1861年リンカーンが大統領になると連邦は南部の利益を守らないと離脱を表明、それを阻止するため内戦に。

 

アイデンティティ政治は国、社会を分断させる禁断の果実

それを分裂の危機をよく知っているはずのアメリカが分断になるのをわかっているのに政治利用する。

アイデンティティ政治の毒は子供たちの未来への脅威

重箱をつつくような他人への攻撃を伴う非難は社会運動ではないとキャンセルカルチャーを非難

 

奇しくも2026年ウガンダのキバレ国立公園の長年、一派でいたチンパンジーのンゴゴ群れが2つの派閥に分かれて殺戮を含む内戦状態になっているという、こうした現象は稀で500年に一度の現象ということらしい、どうやらコミュニティの規模がでかくなりすぎて統率が取れなくなったことが原因なのではと専門筋からささやかれているけど、私は違うと思う、きっと一匹のチンパンジーに変異があり、変異はそのチンパンジーにリベラル思想が芽生えた、というようなことを書いている一日前に再びトランプが襲撃された。