アイデンティティ政治は国、社会を分断させる禁断の果実

舐めてはいないシリーズに書いてきましたように内部崩壊させたい人間にとっては分断こそ活力なのです。

 

 

この件でマックスウェーバーを引用した理由は、戦火の中に生き、学問の責任を背負い、良い意志であれば結果がどうなろうが許される定言命法が跋扈する社会に警告を発していた人物だからです。ロシア革命の調査、分析から、社会混乱に乗じデマゴークにそそのかされた夢と希望の前途が最悪の社会システムと知り、ドイツ革命、スパルタクス団、バイエルン人民国家をデマゴークと批判していた。第一次世界大戦が終戦して復員した一人の男がワイマール共和制に吸収されたバイエルンに身を寄せていた。その男はドイツ労働者党に入党し着々と力をつけていく、ウェーバーは1920年56歳の若さで永眠、同年ドイツ労働党は国民社会主義ドイツ労働者党に名前を改称した。

 

 

1917年第一次世界大戦で疲弊していたロシア、パンを出せというスローガンを皮切りに労働者が戦争反対とストライキを実施、そこに目を付けたのがレーニン率いるボリシェヴィキで、逃走先で国家と革命を書いていることから狙いは暴力革命によるプロレタリア独裁でしたが、その当時、ボリシェヴィキはまだ少数派、臨時政府のケレンスキー内閣が戦争継続をしたことからさらに民衆の怒りは爆発、そこで一気に戦争反対を掲げたボリシェヴィキが10月革命で革命を達成、約束通り、平和に関する布告 土地についての布告を出すも、その結末がどうなるのか、戦争反対(ブルジョアの為の戦争反対)という文言は民衆を味方につけ権力を掌握するための道具に過ぎなかったわけです、内と外で闘争していて外の平和を掲げることで民衆を味方につけ内の闘争に勝利して権力を掌握するための、そしてスターリンに引き継ぎ独裁国家の出来上がりと、戦争反対につられて、そのあと驚く数字の死者が出ています。100年経過して結果を知った後でも同じ手を使っているわけですが、10周回って未だに同じ手口に引っかかる愚かな人がいるようです。

 

近世合理主義の哲学者で理性と論理を重視するスピノザの意見は、スピノザにとっての権利とは、そのものが持っている力(能力、才能)とし、しかし一人の力は知れているので人々が協力してより大きな権利にする、それが国家となる。国防に関しては、スイスのように傭兵(裏切るから)ではない市民兵、国民皆兵=徴兵が理想としており、自分の利益のために戦うのは当然だろうとする姿勢、大体、国家が滅ぶときは内輪もめの内部崩壊なので国内の平和は大事、それに対し、共通の法がない国際関係の国家同士は自然状態(弱肉強食)なので国防を持たない国は強国に従属するしかないから、利益を共有する同盟を結ぶ必要性を述べるも、同盟は利益がある間だけになるとしている


昔ならともかく、煽動者の口車に乗った結果が出そろっているから、例えば煽動家が常用している手口と言えば経済的不平等に格差などの不遇に触れ、自分なら魔法の杖を所持しているかのように解決するというのが煽動野党によくみられるけど、そんな良い手があるなら政権を維持したい与党が既に実行していると考えることもなく、与党が金持ちを優遇しているとする煽動野党の口説き文句にそそのかされている人たちがいる。

 

 

ものすごい勢いで社会福祉が破壊されていくね

 

反出世主義の人が「どんどん社会保障が破壊されていると」Xに投稿、高市自民が勝利して三分の二議席を獲得したからと主張しており、それに3万件以上のいいねがついていた、目を疑う光景とはまさにこういうことを指すのだろう。恐らく、こういう人たちは日本の社会保障制度が賦課方式ということや、たとえお金があっても人間の相互依存関係がないと成り立たないという考えを持ち合わせていないか、社会主義に免疫がついて物乞い根性が染みついているのだろう。そして(煽動極左野党が紙の保健証にこだわる理由もこういう人たちを味方につけたいからです。)物乞い根性をつつけば自身らの協力者に引き込めると打算している人間からすると、とても適当で簡単な狙い所となるのだろう。

 

これが単なる難癖というのは、債務残高対GDP比約250%主要国でかなり高く、2025年は約180兆の国債発行&返済と新規、もちろんこうした実際に社会保障を破壊している数字を提示しないで、とにかく物乞い根性で騒いでいる人たちの中から出てくるのは、税金は財源ではないという考え方で、煽動極左野党政治家等に洗脳されて、大きくうなずいていることを想像できる。しかしこのMMT理論として知られている理論は高いインフレになった時点で継続できないと提唱している人たちもあらかじめ提示している理論で、税が財源ではないというのも、国債は税金を集める前に発行できるから財源ではないという因果のジレンマというだけの話、MMT理論の基軸も(政府の貨幣に信頼=税金の徴収できるから)租税貨幣論によって支えられており、国債のやり取りの中で現れる金利調整機能という副次効果をメインに、税金は金利調整するためのものというMMT理論を立て付けしている考えすら消え、税金は財源ではない=税金を徴収しなくても国は貨幣をいくらでも発行できるのだからとなっているようにうかがえる(おそらく扇動している人間もそう理解している)。

 

他方、金持ちからは国は税金取りすぎ、どれだけ社会主義なんだという声が聞こえてくる、より正確に物事を把握しているのは後者で確かに物乞い根性に配分するために取り過ぎではあるけれども、この人たちも人が必要のない商売ならともなく人を必要としている商売なら相互依存関係がないと成り立たないということを成功した慢心から忘れてしまったのかもしれない。その中で割を食うのは中間層、アメリカもオバマケアで貧困層も保険加入が義務ずけられたものの、その負担割合の影響を受けたのは中間層で、オバマは中間選挙戦略に苦慮、そして出てきたのがアイデンティティ政治をより焚きつけるである。魔法の杖の存在を信じている層というのは「どんどん社会保障が削られていると」強い不満を持ちながら、活動家の心情のままの政治家が国内に分断をもたらすアイデンティティ政治に傾倒して保護(支援金)の枠を拡大しようとしていることについては好意的にとらえていることが多い。

 

日本はより不遇ではないと与党が考えている方から富を奪い不遇との格差を是正している。それが人口動態的に現役世代にしわ寄せが寄りすぎていて、それを是正しようとする動きを見せると、不遇から殺す気かと罵倒される、誰も損しない良い手なんてどこにも存在していないのであるが、未だに魔法の杖の存在を信じている層と、その怒りを利用したい勢は首相の一挙手一動を見張り日々、不満を漏らしているけれども、大体、魔法の杖を持つのは童話では悪党、債務残高対GDP比約250%2025年約180兆の国債発行&返済と新規、という前提のある中で税金や医療費の負担は一ミリも許せないが、制度、サービスだけはよこせと政府を攻撃する物乞い根性が跋扈する社会の解決には、ある人達から見ると悪党にしか見えないIMFに介入されてあらゆる社会保障、福祉を切断してもらうしか方法はない。その意味において、魔法の杖は求めている人たちの意図とは正反対に機能するだろう。

 

 

MMT理論を介した税金の話だけではなく、改憲反対(それなら9条第2項で戦力不保持と書いてあるんだから、自衛隊は違憲で解散しないといけない)防衛(武器を持てば攻撃される、話し合いで平和を堅持できる)からわかるように、分断というのはアイデンティティだけではなく、イデオロギーからなるその物事の解析度から生じる使命感、当事者意識による責任の感じ方によっても違いが現れるようで、申し上げにくいことですが、改憲反対、戦争反対、高市やめろと叫んでいるデモで集まつた画像を見ると最も国に依存して生きている層が目立ち、普段は「自由」と偉そうに能書きを垂れているけど隷属の中で生きて、もっとよこせと叫んでいるようにしか見えない、その理屈も上に書いたように浅薄な内容の存在でしかないが、マスメディアがそれに「何かある」とお墨付けを与えるので、故安倍晋三も戦後レジュームからの脱却と口にしていたように日本は何十年も手足を縛られてきた、にもかかわらず、日本低迷をそそのかされた人らは嘆き、扇動者はほくそ笑む、いったいなんだこの人たちは、しかし、その大半はもう少しで鬼籍に入り逃げ切れる、煽動している側のマスメディアの中の人やそれなりに名誉職に就いている人らは最初から勝ち組だから、今後そそのかされる馬鹿と分断を眺めながら、やはりほくそ笑んでいるのだろう。

 

私も日本に帰属するしかないというところでは一緒ですが、帰属を考えることになったのは原発事故の時に、芸能人や金持ちが東日本から離れたところに移住している情報がある中、逃げるところなんてないし逃げるつもりもないから、ここしかない、それを基本に

 

スピノザの「人々が協力してより大きな権利にする」ヒュームの「慣習とそれから持たされる公共の利益によって守られている」そしてバークの「過去、現在、未来の継承、伝統という形で引き継がれていくもの」ということから、カーター元大統領の「次世代は我々の時代よりもっと良いものになるといった未来への自信」とする立場、信条から

 

次世代に少しでも有利な状況で引き継ぎたいという望みしかない。