左利きは戦闘有利。選択的な優位性を持っていることが明らかに(英研究)

 

 

Left-handedness is associated with greater fighting success in humans

 

カラパイアさんのところに面白い記事がありましたので読んでみると、fighting hypothesis(戦闘仮説)という仮説あり左利きが人口10%ぐらい維持されるのは進化的に優位性があるからだと、それでイギリスの研究で格闘技選手を統計的に調べてみたらサンスポ―は勝率も高く優位性があったということのようです。優位性とはサンスポ―が少数であるがゆえに対策しにくいというのが要因として挙げられていて、確かにサンスポ―との試合経験のない人がいきなり有能なサンスポ―と対戦した場合、いつもとは異なることは否めない。例えばサンスポ―が右に体を移動(右足を相手の左足の外側に持ってくる)するとオーソドックスの死角に入ることができて決定打の左ストレートを相手の直線の位置に持ってこれる。ただし対策しにくいということは対策もできるということでもあり位置の関係から右が当てやすい(左に動いて相手の右足の外側に左足を持ってくる)というのはすでにある、またあえて有能と書いたのもファイタータイプが中に入り込んでしまえばサンスポ―もあまり関係ない、それに中にはサンスポ―を苦にしない人もいると、生得的な優位とは何だろう?おっと少数ゆえの優位説を初っ端から否定してしまった。これならどうだ、下説で左利きには天才が多いということを耳にしますが、左利きは右脳が発達していて空間認識能力、直感が優れているとも聞きます。空間認識能力、直感が優れていることはボクシングにとってとても有利に作用する、その通りならサンスポ―優位説も頷けます。

 

面白いのはオーソドックスは正統という意味でサンスポ―は東西南北からして体が南に向くことからきているらしいのだがサンスポーの左利きは主に右のリードを鍛え、オーソドックスの人は左の上腕二頭筋の方が発達しているように左を鍛えていて(赤井英和さんは左を鍛える為にあえて箸を左手に持ち食事をしたように)オーソドックスの方が左利を多用し巧みに使う左利きみたいだということです。だから右利きの初心者は自然には右足が前にくるサンスポ―の方が順応しやすいかもしれないが正統(オーソドックス)ということから左を上手く使えるようになる為にスタンスから手直ししていくように、かつては生活面やサンスポ―は相手から回避される異端ということからオーソドックスに矯正したから左利きのチャンピオンは少ないという話もあったが、今ではサンスポ―に優位性があると知られると右利きをサンスポ―にする試みもある。しかし、サンスポ―の優位は右脳が優れていることでの空間認識能力、直感であれば右利きをいくらサンスポ―に変えても不慣れなゆえの優位しか得られないということになるし右利きも逸材は空間認識能力、直感が優れているようで、けして左利きだから持っているものだということでもない。こうなると最初の少数がゆえの優位説が残るが、少数は進化的に優位性があるの進化でいえばスイッチという両刀遣いもいて、今、サンスポ―の代表格と言えばパッキャオですが私の時代はハグラーでしてハグラーはスイッチの代表格でもありました。(今ならクロフォード辺りが上手いスイッチヒッターかな)しかしハグラーは右利きのサンスポ―で伝聞ですがウィンキーライト ロマチェンコ、ムーラー、ファンマロペスもそうらしい、一方でデラホーヤ、ウォード、ドネア、バレラ、コットは左利きのオーソドックスと人工のサンスポ―とオーソドックスがいるということを考えるとアウトボクシングのようにサンスポ―も技術の一つであって実は右利きの人がサンスポ―になって利き腕を前に持ってきて強いリードパンチを打つ方が合目的かつ自然と・・・・いやいやそういう話ではなくて左利きの生得的な優位説を足りない頭で考えてみるとやはり不慣れなゆえの優位ぐらいしか思いつかないが、これは慣れもあるし技術の一つというのは人口に占める左利きの割合が10%~12・6%なのに男子ボクサーは17%の左利きがいるのはもしかするとこれは優位説ゆえの#1人工サンスポ―の表れだとすれば、それは技術であり造出が出来るので少数ではなくなる可能性もあり、その対策も可能だということになる。データ上は有意があるようですから少数ゆえの不慣れということは有効なのでしょうけど生粋のサンスポ―、エロルデ、ハメド、カマチョ、ウイテカをみると天才説(変わり者)も捨てがたい。

 

#1左利きの女性9・9%に対して女性のボクサー左利きは12・5%と男性ボクサーよりも少ないのは後進ゆえかもしれない。