これを書いている最中に「世の中、馬鹿が多くて疲れません」というチョコラBBのCMを思い出した。
見下げる為に書く訳けでは無いので、どこの誰かとか明記はしませんが(産経新聞 亀田よ何処へ行く)
亀田興毅に関して酷い内容のものがあったので手直しをさせていただきたい。
それを見て最初に驚いたのはオリジナリティがなくネット上に既出している
なぞりのようなものばかりということ、次に主張の説得力を高める為なのか形容詞で飾り付け
都合の良いデーターのみを引っ張り出すといった偏ったデーターの使い方をして
悪口を書いているということ、そして、全国紙なのに事実関係の裏付けが不誠実で
あるということには呆れ果てた。誰にでも達成出来るものなら偉業でもなんでもなく
西岡がゴンザレス、マルケスに勝ってリーディングボクサーであったドネア戦に
漕ぎ着けたのは少なくともここ20年では例外であり
山中も強敵と3連戦したが、そのことは西岡、山中を賞賛する所であって他者をけなす所ではない。
ボクシングの世界において世代交代という取りたてて言うことはない話をもっともらしく語ったり
ランキング云々と言っている時点で一知半解をあらわにしているけれども
4月の時点で一位はルイスが暫定を失い空位、3月に2位バスケス×3位アポリナリオとの
暫定戦があって、4位は前暫定のルイス、5位は和毅
だから当初は8位のパレホと防衛戦をするはずであったがパレホ側のトラブルで
6位のパジャーノ選手に変更されたがこれもパスポートのトラブルで結果的に
11位のkaiyanghadaogymに変更された、2位、3位は暫定戦、5位は弟と
ルイスとの再戦命令は出されていないが、つまり上位は前回の試合相手であるルイス以外の
選択幅はなかった。(ルイスは6月に試合をする予定)
ジャーナリストは検証(裏付けをとる)をするのが必要最低限の業務だと思うのだが
WBAのHPにいけば誰でも見ることができるランキング表に目を通していないのか?
近況すら把握していないようだ。ルイス以外はランキング下位の格下と非難するなら事実関係を
掲載する公正の担保は不可欠である。
では仮に上位の2位バスケス、若しくは3位アポリナリオと試合をしていれば
評価したのであろうか、比較衡量 にも書いたが4度目の防衛戦時に
客観的視点に立てば当時の暫定王者ルイスとの指名戦を目指していたことは
火を見るよりも明らかであったが、指名試合回避を切望していた
日本ボクシング村ファンの目論見は外れ対戦が現実のものになりかけると
今度は認知的不協和を起こして自己正当化の為にルイスの欠点を探し出すといった
学説とおりの行動を取った。ならどうして他の指名戦や上位についても同じ疑問を持たないのかと
それが認知的不協和というものだから仕方がないといえばそうだけど
其れはさておき同じく客観的視点に立てば相性の問題はあるにしても
虎口を脱せられるか 逆転現象が見られるように
11位のPANOMROONGLEK KAIYANGHADAOGYMと大同小異の
2位、3位と試合をした方が体裁がよいと考えるのが一般的であろう。
都合の良いデーターばかりを集めて都合の悪いデーターは無視する部分的な抽出による論証は
科学では似非科学を見極める、いわゆる一つのリトマス紙なのだけれども
このタイトルは決定戦で手に入れたという事と防衛戦の相手のランキングが低いというマイナス要素に
さらに輪をかける為なのか都合の良いデーターを集め都合の悪いデータは全く使用していない
十分な情報が提供されていないアンフェアなものになっている。
同じレトリックを使い悪意のある都合の悪いデーターを書けば
現チャンピオンの7人中4人が正規王者からタイトルを奪っていない。
西岡もそうで一度も正規王者に勝っていないことになる。
それから山中のこれまでの対戦相手はポンサクに1RでKOされて
WBA14位で東洋チャンピオンのローリーにも負けているツナキャオに
ダルチニアンのワンパンチに失神したロハスで
そのロハスは試合前に八百長、試合強要の騒動が持ち上がり
試合もムニョスがロートルであるという根拠のひとつとして取り上げられた
チャンピオン時と比べて膝が硬いと指摘されていた。
そしてモレノにシャットアウトされた落ち目のダルチニアンという書き方をした方が宜しいのかな?
元々階級下の選手ばかりでタイトルもドネアが悶着の末に返上という形をとらなければ
チャンピオンにもなっていたかは判らないし趨勢を見ればわかるが本当の一流ともまだ戦っていない。
それから、ボクシング界の趨勢とはもはやかけ離れているということらしいので
日本で行われた近況の防衛戦を確認してみると
ゴンザレスと対戦した15位のランカーよりも格下に見えた2位に
べラルデは7位、パーラは10位から昇格した9位で試合も予定調和
8位のシーサケットに圧倒された佐藤、雑なボクシングの暫定王者
ミニマムに負けるフライ級王者、井岡の決定戦と防衛戦の経緯
ポンサワンの使い回しや駅伝の襷回しのようなタイトルの引継ぎはどうなの等等、
意識的に欠点をピックアップして書けば他にもかけますが
それぞれの環境や状況は皆、違うわけだから一律に比べること自体がナンセンスで
例えば佐藤なら敵地で防衛戦をしている側面を無視した偏った部分的な抽出であって
それはフェアな状態とはいえない。
他方で6度のうち5人は確かに下位の選手であるが一階級違えば雲泥の差があると言われている
ボクシングの世界でライトフライ級の体躯という歴然たるハンディを背負い苦戦を強いられながらも
バンタム級の世界ランカー達と競うという亀田は・・・・と
つまるところ同じ事実でも見せ方次第で異なった印象を与えることができるということ
確かに世界では随分前から最強路線という動きがあるのは事実ですが
全体の比率からいうとかけ離れているということはない。
全階級が同じ条件ではないなんて当たり前の話で層の厚くない階級と
群雄割拠の厚い階級があるので単純に比較することなどできない。
ランキングの正当性については比較衝量をみてもらえば判るけど
ローマンゴンザレスに挑戦したエストラーダは当時15位だったがゴンザレスを
追い詰めて、今度はWBOフライ級9位として一階級の上の統一王者ビロリアに挑み
見事タイトル奪取とランキングが当てにならない事や選手の実力がわからない事は多々ある。
ランキングの顔ぶれなど刻々と状況は変化していくので単純化かつ近視眼的なものの見方では
正確な評価は出来ない、だからこそ事実関係についての詳細な裏取りと分析が必要なのに
その所は省き都合の良いデーターだけを集めただただ蔑んで乱暴な結論に結びつけている。
慰安婦問題もそうでしょう事実関係の裏取りの部分を歪められているから未だに収拾がつかない。
リスク、リスクと卑下する前にライトフライ級から4階級も上げている自体が
多大なリスクだというぐらいは理解していた方がいい。
スポーツ担当とはいえ全国紙の記者が週刊誌レベルの記事を書く
これが日本のスポーツジャーナリズムの明明白白とした現状だと思う。
マスコミのことを大衆伝達とも呼ぶが
亀田の程度が悪いという前に己の程度を考える事はないのだろうか?
オルテガはこういう類の人々の事を大衆と呼んだが、まさに大衆である。
チョコラBBドリンクください。
おまけ
これはまだ書き終わっていない本論である「擁護」の
おまけに書いていたものですが、長文になったのと
次期防衛戦の発表があったようなので取り急ぎ投稿します。
本論の方は書き終わり次第投稿したいと思いますが
何時になったら書き終わるのかは判りません・・・集中力が低下しているのは
糖分を削りに削って約10キロ体重を落としたのが原因かもしれない。