シベリウス:交響曲第2番/ヴァイオリン協奏曲 オイストラフ オーマンディ (1957/59) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

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学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:シベリウス

曲名:1.交響曲第2番 ニ長調 op43 (43:45)

   2.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op47 (30.46) 

演奏:オイストラフ(vn) オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団

録音:1957年3月(1) 1959年12月 (2)

CD:SRCR 1839(レーベル:SONY、発売:SONY RECORES)

 

【曲に関して】

シベリウスのヴァイオリン協奏曲は、ひところ好きになってたくさんCDを聴いた。この曲を好きな曲としてあげる友人も多かったと思う。メロディも美しく、清涼なイメージもあって好きなので、今でもかなりの頻度で聴きたくなって、取り出してくる曲である。今回もそういうことで、ヴァイオリン協奏曲のCDを2枚も買ってしまい、その前に復習ということで、このCDを取り出してみた。標準的な演奏として、思い出すのにいいと思ったのだ。このCDは、交響曲第2番もついている。

 

【演奏についての感想】

まずは交響曲第2番。華麗なフィラデルフィアサウンドだと思って聴き始める。早い部分は早いものの、全体としてゆったりとという演奏に感じた。57年の録音だが、リマスタリングなどされていて綺麗な音が出ていて、楽器毎の輪郭もよく解る。ただ、中高音が少しきつく感じるところがないではない。メロディも美しく表現されていると感じた。

さて、本題のヴァイオリン協奏曲に突入。オイストラフの音は美音で確かな演奏で始まる。しかし、オーマンディのオーケストラ単独のパートに入ると、テンポがゆったりであると感じる。第2楽章は、ヴァイオリン、オーケストラともども、ゆっくりしたテンポで絡みつくように歌い上げる。第三楽章も遅めのテンポどりで、オーケストラも少し重苦しい感じだ。わたし的には、清涼軽快な弾むような演奏が好きなので、「ちょっとまったりだね」と思うが、こういうのもいいのかもしれない。

今日は、新しいスピーカーが到着。昨夜このCDを聞いた時は、中高音がつぶれ気味で、音楽の中に入っていきづらかったが、新しいスピーカーで聴いて効果てきめんである。ソフトもハードも深化していることを実感した。

 

【録音に関して】

57年-59年のステレオ録音。50年代の録音と思えないほどクリアで、マスタリングの成果もあると思うが、時々中高音域をきつく感じるところがある。

 

【まとめ】

清涼なイメージを持っていた曲なので、この演奏はどちらかというとまったり唄う感じだと思った。オーマンディは70年代の再録もあるので、そちらも聞いてみたい。音とかもっと磨きがかかっているかもしれない。

 

購入:不明、鑑賞:2023/04/27(再聴)