そもそも不動産鑑定士ってどんな仕事? | 夫婦で不動産鑑定士 西原崇・稔子の日記

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夫婦不動産鑑定士の西原崇・西原稔子がTV出演や日常の鑑定業務の様子などについて時折ご報告させていただきます。

おはようございます。

不動産鑑定士(妻)の西原稔子でございます。


今回は改めて

不動産鑑定士の仕事についてお話しさせて頂きます。


そもそもですが、

みなさん、不動産鑑定士という資格をご存じですか?

不動産鑑定士に、 会われたことはありますか?

おそらく100人中99人位の方にとっては、

馴染みがない資格だと思います。


弁護士や税理士さんは、知名度の高い資格として

昔から多くの人に知られています。

一方、不動産鑑定士は、知らない人が多く名前も

聞いたことがないというほど、知られていません。

税理士は全国に7万人以上いますが、

不動産鑑定士は約8000人しかいません。


みなさんは毎年公示価格が発表されているのを

ご存知ですか?


テレビや新聞などで

「今年の地価公示価格が発表されました。全国で

最も地価が高いのは、銀座の〇〇でした。

「今年の地価は、東京では%上がりました。」

こんなニュースを聞いたことがあるかと思います。


公示価格とは、 国土交通省が発表している、

11日時点の地価です。

実は、これ、不動産鑑定士の鑑定の結果に基づき、

公表されているのです。

私は、不動産鑑定士のことを知らない方に説明を

する時には、まずこの仕事をお話しします。

そうすると、大体みなさんにわかっていただけます。


不動産鑑定士の仕事は、不動産の価値を判定し、

不動産鑑定評価書を発行することです。


不動産鑑定評価書とは、不動産鑑定士が不動産の

適正な価格や賃料を評価した文書です。

地域の分析や、鑑定を行う不動産の分析を行い、

いろいろなアプローチで評価を行います。

ページ数は20ページ以上、大作になると

3040ページ以上になるものもあります。


所有者や購入者のどちらにも偏らず、

中立の第三者の立場から、

不動産の鑑定評価を行います。


国や都道府県が新しく道路を造る際には、

不動産鑑定士の鑑定評価の結果に基づいて、

道路用地の買収が行われるのをご存知ですか? 


裁判で、不動産鑑定士の鑑定評価書が、有力な

判断材料として活用されることもあります。


たとえば、あるビルに入居しているテナントが、

「このビルの家賃は高過ぎる。

値下げをしてほしい」と、

ビルのオーナーに要求したとします。


しかし、ビルのオーナーは、

「いや、この賃料は適正だ。

値下げには応じられない。」

と、突っぱねてしまいました。


話し合いが不調に終わり、最終的には裁判に。


そんな時、不動産鑑定士が、適正な賃料の

鑑定評価書を作成することがあります。


金融機関が不動産を担保に融資をする時に

「どこまで融資をしてよいのか?」

という判断材料として、不動産鑑定士の

鑑定評価書が活用されることもあります。


また、個人の方の相続対策で、

不動産鑑定士がお役に立てることもあります。


この点は、

また今度お話しが出来ればと思います。 


最後まで読んでくださいまして、

有難うございました。