過去の激務も今となっては貴重な経験？

ご無沙汰しております。
西原稔子です。

気付いたら秋もあっという間に深まり、

今年もあと二ヶ月余りになってしまいましたね。

久々に投稿させて頂きます。

以前、テレビ番組のスタッフさんに頼まれて、
急遽、スカイツリーや首相官邸、大阪城、
日本テレビタワー等の物件を鑑定してテレビ出演
したお話をさせて頂きましたが…

知人から、

「どうしてその様なことが短期間で出来たの？？」

…とご質問を受けました。

「本当に出来たの？」というやや疑いの目で…(^^;;

振り返ってみると、それまでの実務経験が大きな理由の一つだったと思います。

実は、独立前の修業時代から全国各地の様々な
不動産の評価を短期間で大量にこなしていたのです。
こなしていた・・・いや、こなさせられていた
という表現の方が正しいでしょうか。。。
二日間ほぼ徹夜して倒れたこともあります。

修業していた事務所が、やたら不良債権処理等に
伴う担保物件の評価が多かったのです。
RCC（整理回収機構）、外資系投資ファンド・・・
そう、ついこの前までテレビドラマでやっていた
“ハゲタカ”ファンドからのご依頼案件も
非常に多かったです。

独立する頃になると不良債権処理も落ち着き始め、
徐々にハゲタカさん方は祖国等へ飛び立って
行きましたが、それでも金融機関から全国各地の
様々な物件評価を大量に受けておりました。
修業時代は嫌でたまらなかったですが、
独立後は本当に有難いご依頼でした。

大量案件のご依頼が来ると、まさに緊急出動要請が
来た感覚になり、すぐに各物件の所在を確認して、
効率の良い物件回りのルートを考え、必要に応じて
飛行機、新幹線、レンタカー、ホテルの手配を
して・・・もうバタバタです。

量もさることながら、物件の種類もバラエティに
富んでいました。
一般的な住宅、店舗、オフィスビルは勿論、
工場、パチンコ店、ゴルフ場、リゾートマンション、
ホテル、遊園地、山・・・ｅｔｃ
ボーリング場なら１レーン、ラブホテルなら
１部屋辺りの価格も出しておりました。

物件所有者さんに内緒で
評価する案件も多かったです。
夫婦で不動産鑑定士ということもあり、
温泉旅館のお忍び評価のご依頼も結構有りました。
旅行で来たカップルのふりをして宿泊し、
お互いの写真を撮るふりをしてロビーや宴会場の
写真を撮ったりしておりました。

遊園地などのレジャー施設の時も同様に、
カップルで遊びに来たふりをして侵入。
やたらお互いを撮りまくるバカップルを演じつつ
実際には相手が入り込まない様に遊戯施設を撮ったり
アトラクションを楽しむふりをして維持管理の
状態や時間毎の客入りの様子等を
チェックしたり・・・ちょっとした探偵気分
でしたね。気が小さいので、そんな気分は
正直あまり味わいたくなかったのですが。。。

そんなこんなで
何百億円の都心のオフィスビルから、
ほぼゼロ円の田舎の崖地まで・・・
全国各地のバラエティに富んだ物件の評価を
短期間で大量にこなすというトレーニング（？）を
受けていたお陰でプライシングの勘が多少は鍛えられ
テレビスタッフさんの無茶なお願いにもなんとか
応えられたのではと思っております。

結果、テレビ出演することになり、それを機に
テレビ番組の出演依頼が徐々に増えていき…
どこでどういった経験が生かされるのか、
分からないものですね。

朝晩も大分肌寒くなってきましたね。

風邪などひかぬよう、暖かくしてお休みくださいませ。

相続（節税対策や遺産分割）、親族間売買、
個人所有不動産の法人化、賃料増減、立ち退き、
担保評価、企業所有不動産の
時価評価・・・ｅｔｃ
個人法人問わず、皆さまの不動産に関する様々な問題を説得力のある不動産鑑定評価書で解決いたします。

税理士先生向けセミナーで講演させて頂きました

先日、アックスコンサルティングさん主催の税理士先生向けセミナーにて、夫婦で其々講演をさせて頂きました。

テーマは、空き家問題と、不動産鑑定評価による相続税節税のスタディケース。

近年空き家問題がメディアでもしばしば取り上げられる様になってきましたが、実は空家問題と相続は切っても切れない関係にあるのです。

その辺りについては、また近々お話しさせて頂こうと思っております。

定員40名だったところを、応募者多数につき60名まで増やしてご対応されたとのこと。

セミナー終了後も熱心に質問される方が何名もいらして、税理士先生方の関心の高さが伺えました。

セミナー講師として呼んでくださった、アックスコンサルティングの皆さま、大変お世話になりました。

共著で出版させて頂いている本もセミナー会場に置いて頂けました。

日テレからの挑戦状？？（テレビ出演回顧録）

こんにちは。妻の西原稔子です。

 お盆休み真っ只中ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか？

私は今、実家に帰省する電車の中です。

さて、今回は趣向を変えて、

テレビ出演の裏話についてお話したいと思います。

不動産鑑定士としてテレビ出演させて頂くように
なってから早１０年・・・
気づいたら、バラエティ番組を中心に５０本以上の
テレビ番組に出演させて頂いておりました。

特に印象に残っている番組がいくつか有ります。
かつて日本テレビで放映されていた
「中井正広のブラックバラエティ」
もその一つです。
（中居正広さんがＭＣでしたが、
番組名は何故か“中井・・・”だったのです）

ＡＤさんからの
とある一本の電話がきっかけでした。

「東京スカイツリーなどの価格を
　出してもらえませんか？本日中に。。。」

・・・本日中というのがミソですね。

どうやら、いくつもの鑑定事務所に電話をかけて
「そんなの無理」と断られ続け、
私のところへ辿り着いたようでした。

なんでも、夜の会議までに
価格を出さなければならないと、
しかも、他にも首相官邸、東京タワー、
日本テレビ汐留タワー、大阪城まで！
そりゃあ、断られますよね。

なんでも、番組内で超有名不動産の鑑定評価額を
当てるクイズを企画しているとのこと。
「本当にざっくりで良いので、どうしても今日の
　夜の会議までに凡その価格を
　報告しないといけないのです。。。」
こういった無茶ぶり、
ＴＶ業界では結構あるあるなのです。

「分かりました。やるだけやってみましょう。」
かなり面倒なので、いったんはお断りしようと
したものの、ＡＤさんに泣きつかれているうちに、
ここで私が断ったら、もう他に引き受けるような
不動産鑑定士はいないだろうと思い、
チャレンジしてみることにしました。

たまたまその日は業務も落ち着いていたので、
電話を切ってから物凄い勢いで情報収集をして
概算査定を行い、なんとかその晩の会議までに
全物件の価格をご提示しました。
（かなりザックリではありましたが・・・）

不動産鑑定業界歴も２０年余りになりますが、
あれだけ集中して評価作業を行ったことは、
後にも先にも無いかもしれません(笑)

他の不動産鑑定士の方々が断った理由は
期限だけでなく、
物件の特殊性も有ったと思います。

やはり経験したことも無いような超特殊物件に
なりますと、普通は躊躇しますから。
私も一瞬怯みました。

ただ、どんな特殊物件でも、
不動産には変わりない訳で、落ち着いて、
原点の不動産鑑定理論に立ち返れば、
経験したことのない様な難物件でも自力で
なんとか評価出来るものなのですよね。

試験でも、仕事でも、
難問題にぶつかった時に、気持ちを落ち着かせて
基本に立ち返ったらクリア出来た
・・・きっと皆さんも、

そんな成功体験はお有りだと思います。

その後ですが、結局その企画が会議で通り、
数回の打ち合わせを経て、２回にわたって
スタジオ出演させて頂きました。

出演日までも色々ドタバタあり大変でしたが、

今となっては良い思い出です。

最後までお読み頂き、
誠に有難うございました。

相続（節税対策や遺産分割）、親族間売買、
個人所有不動産の法人化、賃料増減、立ち退き、
担保評価、企業所有不動産の時価評価...ｅｔｃ

個人法人問わず、皆さまの不動産に関する
様々な問題を説得力のある
不動産鑑定評価書で解決いたします。

不動産鑑定士の西原稔子でした。

そもそも不動産鑑定士ってどんな仕事？

おはようございます。

不動産鑑定士（妻）の西原稔子でございます。

今回は改めて

不動産鑑定士の仕事についてお話しさせて頂きます。

そもそもですが、

みなさん、不動産鑑定士という資格をご存じですか？

不動産鑑定士に、 会われたことはありますか？

おそらく100人中99人位の方にとっては、

馴染みがない資格だと思います。

弁護士や税理士さんは、知名度の高い資格として

昔から多くの人に知られています。

一方、不動産鑑定士は、知らない人が多く名前も

聞いたことがないというほど、知られていません。

税理士は全国に7万人以上いますが、

不動産鑑定士は約8000人しかいません。

みなさんは毎年公示価格が発表されているのを

ご存知ですか？

テレビや新聞などで

「今年の地価公示価格が発表されました。全国で

最も地価が高いのは、銀座の〇〇でした。 」

「今年の地価は、東京では○％上がりました。」

こんなニュースを聞いたことがあるかと思います。

公示価格とは、 国土交通省が発表している、

1月1日時点の地価です。

実は、これ、不動産鑑定士の鑑定の結果に基づき、

公表されているのです。

私は、不動産鑑定士のことを知らない方に説明を

する時には、まずこの仕事をお話しします。

そうすると、大体みなさんにわかっていただけます。

不動産鑑定士の仕事は、不動産の価値を判定し、

不動産鑑定評価書を発行することです。

不動産鑑定評価書とは、不動産鑑定士が不動産の

適正な価格や賃料を評価した文書です。

地域の分析や、鑑定を行う不動産の分析を行い、

いろいろなアプローチで評価を行います。

ページ数は20ページ以上、大作になると

30～40ページ以上になるものもあります。

所有者や購入者のどちらにも偏らず、

中立の第三者の立場から、

不動産の鑑定評価を行います。

国や都道府県が新しく道路を造る際には、

不動産鑑定士の鑑定評価の結果に基づいて、

道路用地の買収が行われるのをご存知ですか？　

裁判で、不動産鑑定士の鑑定評価書が、有力な

判断材料として活用されることもあります。

たとえば、あるビルに入居しているテナントが、

「このビルの家賃は高過ぎる。

値下げをしてほしい」と、

ビルのオーナーに要求したとします。

しかし、ビルのオーナーは、

「いや、この賃料は適正だ。

値下げには応じられない。」

と、突っぱねてしまいました。

話し合いが不調に終わり、最終的には裁判に。

そんな時、不動産鑑定士が、適正な賃料の

鑑定評価書を作成することがあります。

金融機関が不動産を担保に融資をする時に

「どこまで融資をしてよいのか？」

という判断材料として、不動産鑑定士の

鑑定評価書が活用されることもあります。

また、個人の方の相続対策で、

不動産鑑定士がお役に立てることもあります。

この点は、

また今度お話しが出来ればと思います。　

最後まで読んでくださいまして、

有難うございました。

スッキリ‼︎ に出演させて頂きました

ご無沙汰しております。西原（妻）です

先日、日本テレビ「スッキリ‼︎」のあばれる君のコーナー

「ハウスマイスター」に出演させて頂きました

実は、普段は主人が出させて頂いているコーナーなのです

大事なアポイントとロケの日時が重なってしまったということで、急遽私がピンチヒッターで登場させて頂きました

鎌倉の少し山を登ったところにあり、その眺望の良さを最大限に活かした素敵なお宅

施主さまは数々の受賞歴を持つ一級建築士さんでした。

窓からの視界、各部屋の採光、収納、動線…

全てにおいて緻密に計算されているからこそ創り出されている快適空間

素晴らしいの一言でした

ロケハン（ロケの下見）時に案内してくださった奥様が、

「仕事でどんなに遅くなっても、この家に戻りたくて必ず帰ってくるのよ」

と仰っていたことがよく分かりました

オンエアの時には分かりづらかったと思いますが、

二階のリビングからは隣のお宅の立派なモミジが見えていました

紅葉の時はさぞかし素晴らしいことでしょう

本当に素晴らしいお宅を拝見出来、光栄でしたし、勉強にもなりました

また、ロケ当日は久々にあばれる君と中山リポーターさんにお会い出来て嬉しかったです

あばれる君、中山リポーターさん、そしてスタッフの皆さま、大変お世話になりました

引き続き主人がお世話になりますが、宜しくお願いいたします