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この拳銃を持った美しい女性がマリアさんです
殺気立ってませんか?
まだ26歳ですが、彼女は18歳で子供を生んで24歳の時に息子を亡くしてます。彼女はオーストラリア人で生まれ親の仕事で10歳からイタリアに引っ越します。17歳で出会った彼氏がマフィアの一族で、日本で言う「出来ちゃった婚」として18歳で出産をしてます。それから彼がマフィアの仕事のトラブルでアメリカへ逃亡し、それからカナダに落ち着いたという流れです
彼女は英語とイタリア語とフランス語を話せましたが、私との会話は日本語でした。その理由も今から話します
彼女の夫は、彼女が23歳の時に逃亡先のカナダの町で亡くなります。彼女が言うには、恐らく他殺だと言う事です。でも刑事的には事故死として扱われてます。それから1年後、今度は最愛の息子が6歳でこの世を去ります。それも不自然な死であり、小学校の下校時に事故で亡くなってます
ただそれも彼女が言うには、事故死としてはあまりにも理不尽で警察の権力も動いてるようなもみ消しを感じると言います。彼女が言いたいのは、全てはイタリアからのマフィアの陰を感じると
中国などもそうですし、イタリアのマフィアなどもそうですが、反逆者などを殺す時、その一族、血の繋がりある者を全員殺すと言います。それは将来の憂いを消すためという理由です。息子が大きくなって父親の仇を打つというような展開を避けるためとも言われてます
最初、私はマリアの話が大袈裟にも感じましたが、詳細に聞いてるうちに確かに理不尽な事が多い事に気が付きます。彼女は非常に努力家であり、夫と息子が亡くなって、経済的な支援という事で人伝えに私の存在を知ったようで、それから日本語も勉強して、日常会話が可能になってから私にコンタクトをとってきてます
しかも、自分の身は自分で守らないといけないという事で、護身術や拳銃の所持許可も取得して射撃練習までするほどの強い女性になってます
私はマリアに言いました
「君が失った夫と息子さんの悲しみは私にはよく分かる。何故なら、私も今までの人生で多くの大切な人を失ってきたし、人からの裏切りも沢山経験してきた。だから悲しみは分かるけど、その悲しみを怒りに変えて報復をしても何の意味もない。二人が戻ってくる訳でもない。ましてや、女性が一人で法律と悪に立ち向かって何を出来る事でもない。私が君に支援するのは、君という強い女性を守りたいからであって、君が失った夫や息子の報復のためじゃない。しかも明確な証拠もなければ、法的にジャッジが下った死でもあるから、今からそれを覆し、自分の身を危険に晒してまで行動する事じゃない」
彼女も私の言ってる事はよく理解してるようですが、感情的にそれを受け入れられないという状態でした。彼女自身も夫と息子がマフィア経由の死ではなく、本当に事故死である可能性もあるとは思ってるし、仮にマフィアの力で他殺だったとしても、それを今から法的に覆し、しかも女性が一人で武力的に報復するなどという非現実的な事が不可能である事も分かってるのです
でも愛する人を失った人の深い悲しみとその怒りはどこにもぶつけようもなく・・・
私はとにか何カ月もかけて彼女の話を聞きました。慰めました
そして先日、彼女が私の家に男性と二人で訪れました
「やっと、心の少し落ち着いてきた」との話でした
あの殺気立った拳銃を構える彼女が嘘のように落ち着いた顔つきになってました
私は半年ほど前に彼女に私が信頼する支援団体のスタッフを紹介しました。彼の名前はアランと言って、30歳の独身です。彼もまた、結婚経験があり過去に不幸があった男性です。非常に心が強く、そして優しい好青年ですが、彼もマリアと同様に、数年前に妻の自殺(母体にお子さんが居ました)があり、その不幸から完全に立ち直れてない風がありました
私は同じ痛みや傷を知ってる者同士が歩み寄れば、目に見えない何かで引き寄せられ、新しい人生を作り上げるにより強固な絆が生まれるような気がしてます。だから私はアランとマリアを前に紹介しました。私の勘は当たったようです
彼らは愛し合う関係になりました。そして今回マリアからこう言われました
「私達は結婚します。この数ヶ月間、私達は何度も一緒に涙を流し、何度も怒り合い、何度も慰め合い、そして互いの存在を理解しました。過去の悲しみも、そして未来の希望も、彼となら全て共有できるのではないかと心の底から思えたのです。そしてアランも同様に、私と同じ事を感じてくれたみたいです。だから青山さん、ありがとう。私達の出会いは全て青山さんのお陰です。私達がこうして愛し合い、結婚を誓えるのは、青山さんのお陰だと思ってます。本当にありがとうございます」
このような話を貰いました。本当に嬉しかったです
若い男女が素敵な未来を作り上げる
困難に負けず、二人で同じ人生の目標を掲げ同じ方向を見て進むその姿は感動的です
お互いの愛ばかりを確かめ合い、前方を見ずに見つめ合ってるだけの関係では
長い長い結婚は上手くいきません
本当に大切な事は、愛し愛されと感情的に互いを見つめ合う恋愛感覚ではなく
壮大な人生の目標を共有して、その方向を一緒に見つめ一緒に前へ進み歩む二人
それが生涯を共にする伴侶との強い絆を作り上げます
彼女達の結婚の内容は、また追ってご報告させて頂きたいと思ってます
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