わたしの大好きな山菜の季節がはじまりました。
採った山菜は、人様にあげたり、荷造りして送ったり。
新鮮なうちに届けたいから、それはそれは忙しい日々の始まりでもあります。
わたしの身体の都合で疲れたらさっさとひと眠り休まなければならないこともあって、なかなかタイトな日々です。
そんな今日は午前中は雨が降っていまして、お昼までに遠方への荷造りを終えて、午後からバイクで出かけました。
そう、おかかえの「クロネコ」さんの配送センター、そして知人のところへ。
出かけるときはそうでもなかったのに、15分ほど走ったところでかなり風にあおられ始めました。
何とか荷物を出して、知人のところへ4軒分配りましたが、そこからもう一軒行きたいところがあったけど、国道を通らなければいけないので断念しました。
国道は交通量も多く道幅が創広くもないので、車を運転する方はたぶんバイクが風で不安定な運転をしていると迷惑だろうと思い、
帰りは国道を避けて道を選び、息子の住居までたどり着きました。
スマホで「今日の天気」を見ると、なんと、最大風速60㌔メートルと。
バイクは息子のところに置いてもらい、うちまで(実際は墓まで)送ってもらいました。
そこからいつものお約束の杉木立の中の真っ暗な未舗装道路を500メートル歩いて、うちに帰りついたのは午後7時を回っていました。
話しは少し戻って、墓に着く10分くらい前のこと。
山間の道路を車で走っていると、やはり道路に強風で倒れた松の木が転がっていました。
走行するには邪魔ではあるが、それはよけて通れるほどの全長7メートルくらいのものでした。
息子はよけて通り過ぎましたがバックして車を降りようとしているので
「片づけるの?わたしがいかなくてもいいの?」
「大丈夫だよ。あれくらい朝飯前。」
両手で持ち上げて山にエイっと投げ入れました。
「さすがだね」
とわたし。
車に乗り込んだ息子。
「僕は偽善者だから。でも、ほんとの偽善者は人の見ているところでやる人のこと。僕は人の見ていないところでやるからね、隠れ偽善者。だって、全体の奉仕者であるわけだし…」
ですって。
「全体の奉仕者」
ちゃんと習っていて頭に残っていて当たり前なのに、改めてちゃんと覚えている息子に感心した。そして当たり前のように実行する姿にも。
わたしだってわすれていた。
そうなんだ、そうだった。
強風の今日の出来事。