空想の

世界から




あなたは

ハロウィンの

菓子を

もって

あらわれた





わたしから

父のはなし



あなたから

母のはなし




家族の

奇奇怪怪





架空から

現実までを



そっと

指でなぞる





わたしは


まだ

殻に

包まれていたいと

希い


あなたは


tokyou に

あの人を

おいかける




やさしいときが

ながれるよ




とめどなく


過去から

現在までを



復唱して

確認する





あの人は

そんな人


好きになったら

もうたまらない



欲しくて欲しくて

どうしても

自分のものに

したい人


オンリーワンと

寄り添う恋人をすててでも


新しい恋に

つきすすむ




そうだよねと

二人で確認して




おだやかな

十がつ小春の午後は

ゆるりとながれる





頬杖をついて



わたしは


きくひと






コンサートは

いかにすばらしかったか


体を楽器に

のびやかな

いかに

張りのある声だったか




それでも

半分殻に

つつまれたわたしは



そんなに

いいコンサートだったら

いってもいいかなぁ・・


なんて



あなたが

好きな人の話をするのを



わたしはわたしで


たのしみながら


きいているよ








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