風が吹けば・・・偶然が いくつもいくつも 重なって 命が ひとつ 消えていった 黒い 水の 塊の 押し寄せて 働き者の 残したものは 年老いた ちちとはは そして 再生のための 莫大な借財 ちくりと 痛い 風が吹かなければ 風が吹かなければ 静かな驚きと 大きな諦めを抱いて わたしに できることは 見送ること それだけ