道に
降り敷く

雪の白


重なるように

月の白


暗い

杉木立へと

戻り道



右手の墓は
見ないよに



ひたすら
暗がりに
突き進む




杉木立は
亡者の群




ところどころの

真昼に似せた
月夜絵に




ほっと
胸を
なでおろす





もう少し




足音が
亡者に
きこえぬように



そっと