感情は

押し殺して




受け容れる








拒否は

ほんに


とおいとおい

むかし





扉を閉めて

けじめを

囲った



冬が過ぎ

春を迎え

夏をすごし


次の年も

くりかえされた




ゆっくり

過ぎ行くときは

わたしの中で

広がる嫌悪感を

沈殿させてはくれないままに





破られたのだろうか





けじめは

囲いから

現れてしまった





悲しみは

不思議とわいて来なかった


ただ

組み敷かれた

かわいそうな

けじめは


よれよれの

残骸にしか

見えなかった気がする





伝えた

けじめの囲いの話


あれは

反故









決別






もう

遠い存在



心に

痛みを

抱えて

夢から

ゆっくり

身を起こす