内緒で

登山


海を見下ろす

あなたに会おうと



時間を



まつはずだった





かそけき

一瞬の

輝きだけを


みつけた




厚い雲間から


半分だけの輪郭





ケチ







じかんは

たっぷり

あったのに




わたしたちは


あなたの話を

一度もしなかった




わたしたちは

夜の静寂を

好むのだから




明るく楽しくなんて

考えたくもなかった




わたしは

しっている




今だって

厚い雲の

その陰で


恥ずかしそうに

あなたがいることを