夢をみていた





魔法をかけられたた6月




ムシムシの宵の口





驚きあきれる

冗談で

あなたが

愛を伝えてくる




寂しさの帯は

その長さにあわせて


憂いをはらみ

ひだをつくった




魔の怖さは

頑なな

きつい結び目を

解こうと



軟らかな

輪ゴムのしなやかさで

捕らえて

捕まえて


ハナサナイ









逃げるわたしの心は

魔力に魅せられて




魔を

虜に

できるかと


つい

網で

幻を

捕らえようと


鼓動を

はやめた





夢をみていた







薄氷の張る

2月

雪解けの

5月



1月に

飛び立ったあなたへの


もらった愛を

返す日は



さらりと乾いて

大地は

わたしを

掬いとる