板の隙間から

風が通る



幼い日

冬の

匂い



布団の重み

ずっしりと




感じる

熱の



熱の匂い



朦朧の

ふわふわ

雲の上の



からからの

喉に



流し込む

命の水



母は子を気遣い


冷たい手を

額に当てる



何度も暗闇に目を開き


熱い

あつい吐息






やさしくされる

病気の時






やさしくされたくて


病気になりたくて