トロントより

おはようございます

カナダ全土で救急窓口Emergency Roomは大変な事態になっていることは再三お伝えしており、特にオンタリオ州では医師、看護師、検査技師など医療関係者の不足が深刻で、ERを閉鎖、統合しなくてはならない地域も出ています。

 

そんな事態の中、ERに運ばれてきた人にがんが進行している患者が増えているのだそうです。多くの場合、それまで治療を受けていないようで、既に体中に転移しているケースが多く、救急窓口では治療・対処ができないそうです。

 

なぜ、そこまで症状が悪くなってから救急に来るのか

 

その原因の一つに、ファミリードクターの不足があると指摘されています。

 

オンタリオ州だけもみても、現在ファミリードクターを持たない人が230万人いると見られており、その数は2026年には440万人にまで増えると言われています。

 

ファミリードクターを持たない場合、初期診断、継続観察、専門医への紹介、定期的検査などができず、特に早期発見が重要ながんの兆候をつかむことができません。

 

一方、ERでは、その緊急性に応じて即時CTなどの対応ができ、そこで末期がんであることが判明する事態が増えているようです。

 

しかし、ERでは治療ができず、救急医師への過大な負担となっているようです。

 

オンタリオ州では人口増加と高齢化が進んでいきます。がんの早期発見に欠かせない定期検診や検査の要となるファミリードクターの増加や体制つくりは必須です。

 

カナダ全土でのがんの患者数は

2023年 239,100人(死亡 86,700人)

2024年 247,100人(死亡 88,100人)

と予想されています。

 

がんのトップ4は

肺がん

乳がん

前立腺がん

結腸直腸がん

 

2022年の研究によると、がんとなりながらも存命し、克服し25年以上経過する人が想定150万人いるのだそうです。

 

早期発見することで死にいたらない状況を維持することができるそうで、そのためにもファミリードクターの充実は欠かせません。

オンタリオ州では早期発見の体制強化として、これまで50歳以上とされていた乳がん検診マモグラフの年齢を40歳に引き下げることにしました。

 

税金を上げていいから、こうした予防的措置や医療体制の充実をして欲しいと思います。

 

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