< このブログではニュースをご紹介していますが、筆者が紹介したいと思うものを選んでおり、全ての記事を公平平等にご紹介しているものではありません。また文中意見は筆者個人のものであり、同意できない方と議論するつもりはありません> 

 

 

トロントより

おはようございます

オンタリオ州(おそらくカナダ全州)では、教育基本法Ontario's Education Actで、州内に住む全ての子供たちはその在留資格に関わらず学校に通うことができると定めています。

 

トロント教育委員会ではこの法律に沿い、2007年に

”Don’t Ask, Don’t Tell”というルールを制定し、その在住資格を問わない方針を独自に制定しています。(おそらく他の教育委員会でもどうようの方針を出しているものと思われます)

 

この記事で取り上げられたケースでは、2022年1月に来加、その後工事現場作業員として働きに来ているお父さんの元に、メキシコから昨年8月に来たご家族。お父さん自身、正規の在留資格を持たず、ビジターとして認められている6か月滞在を越え、いわば不法滞在者。当然、その家族も在留資格を持っていません。

 

昨年9月に、5歳になるお子さんをトロント教育委員会に入学申請をしたところ、教育委員会では、在留資格のないこと(Undocumented Status)を証明する書類の提出を求められたそうです。

その書類とは

ー カナダ入国日が押印されたパスポートのページ

ー カナダ入国日と入国以来カナダを出国していないことを証明する、弁護士や公証人が発行する公正書類

ー 入国資格を登録するeTA、再入国可能査証が失効していること、もしくはキャンセルしたことを証明する移民局発行の証明書

 

これらを提出することで、Undocumented Peopleとして、留学生並みの授業料等が免除され、入学できるそうです。教育基本法に沿った対応だと思います。

 

しかし、問題は移民局からの証明書。この証明書の発行依頼をすることで、不法滞在者であることが移民局に知られてしまい、最悪国外退去のリストに載ることになります。それを恐れ、この手続きを取らない人が相当数いるのだそうです。この記事のご家族もそのケース。

 

もちろん、正規留学生と同じ授業料等(年間16000ドル程度)を払えば、学生ビサを取得でき、入学できるそうですが、こうしたご家庭には不可能な話。結果、お子さんは入学できない状態となっていました。

 

仕方なく、自宅から遠方にあるカソリック教育委員会の学校に入学申請をしたところ、そこでは認められ、この5月からやっと学校に通うことができるようになったそうです。

 

教育基本法の理念と、各教育委員会の方針・対応、そして移民局の不法滞在取締、複雑に絡んだ問題ですね。

 

どの対応も間違いではなく、むしろ寛容な感じがしますが、これも移民大国の悩みでしょうか。

 

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