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トロントより
おはようございます
トロントダウンタウンから見えるトロントアイランド。西側には空港、中央は遊園地などがあり多くの人が訪れます。ダウンタウンからは見えない南側にはシークレットビーチもあり、なかなか興味深い島となっています。
この島、もともとは半島のように突き出た陸地続きでしたが、ドンリバーの大洪水でその根元が押し流され、孤立したことでできた島です。
そしてこの東側には住宅地域があり、約７００名の住民が住んでいるそうです。しかし、最新の住民調査によると、島の住人の４１．３％が６５歳以上の高齢者なのだそうです。
住民のうち、２５０世帯は自分の家を所有しているそうですが、土地は公共所有となっており、１９９０年半ばに決めらた規則で９９年リースとなっているのだそうです。
住宅そのものは子供たちに譲ることはできますが、売るには厳重な規則があり、通常の住宅市場に出すことができません。また、その販売価格も規則で厳格に決められており、５００人を超えるウェイティングリストから抽選で当たった人にしか売ることができないのだそうです。
島のコミュニティーとしては、若い人に入ってきて欲しいという思いがあるものの、こうした規則から若い家族が島に住むにはとても高いハードルがあるのだそうです。
また、住宅を売って、他の地域に引っ越す、介護施設に入る、子供たちと暮らすとする場合でも、現在のトロント近郊の住宅価格に対して、島内の住宅物件価格は、規則があることで、土地のリース料を含めても、住宅相場よりもはるかに低い価格となってしまうのだそうです。
住宅を売っても、次に住むところが見つからないというジレンマもあり、島のコミュニティーの高齢化に対する回答が見つからないのが現状のようです。
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