トロントより、おはようございます。

 

青空が広がり気温も15度近くまで上がった清々しい土曜日です。

ただ風がちょっと強いのが難点。

花粉が相当飛びそうですね。

今朝から鼻がムズムズしています。

 

今日お昼に行われたカーリング女子のチャンピオンシップ準々決勝。

昨晩、最終エンドでの逆転で勝ち上がったチーム藤澤がこれまで無敗で勝ち抜いているスウェーデンと対戦しましたが、4-5で惜敗。

でも、よく頑張りましたね。

初めてカーリングの試合を生で観ましたが、面白いものですね。

ストーンを投げる技術はもちろんのこと、どう攻めるかを考えているときの姿がアスリートです。

はまりそうです。

来シーズンもトロントに来る機会があるといいのですが。

 

今日の新聞は、一昨日発表になったオンタリオ州政府予算案ばかり。

 

その中で今日取り上げるのは、アルコール販売。

 

 

今回の予算案でアルコール販売が早朝9時から認められるようになります。

これまでは11時でしたので、朝食にビールやワインを注文できることになり、愛飲家には喜ばしいことかもしれません。

 

しかし、この決定にMADD(Mothers Against Drunk Driving)が猛烈に反発しています。

 

MADDとは、飲酒運転の撲滅、飲酒運転反対運動支援、飲酒運転事故犠牲者支援などを行うNPO団体です。

 

MADDでは、今回の決定に対し、一般市民の安全を守る方策がもっと取られるべきだと苦言を呈しています。

 

その方策とは

ー取締(警察)人員を増やす

ー罰則強化

ー公衆向けキャンペーンの実施

 

さらに、今回の予算案には、各市町村に公園や広場での飲酒を認可する権限を与えています。

さらに、スポートイベントなどの周辺にある駐車場での飲酒(tailgate parties)も認めるとか。

 

新政権はとにかくアルコールについては、その規制を緩める方向に向いており、この変更以外にも1ドルビールの復活や、街角小売店Corner Storeでの販売認可も行う予定です。

 

オンタリオ州ではこの20年間、飲酒する成人の割合は5人に4人ほどとほぼ変化ないそうですが、その飲酒量は増えています。

飲酒する人の平均消費量は、1996年には週に3.3ドリンク(杯)だったものが2017年には4.9ドリンク(杯)と1.5倍に増えています。

 

この増加傾向は特に女性に顕著だそうで、1996年1.9ドリンクだったものが2017年には3.6ドリンクとほぼ2倍近くになっています。

 

増加の原因の一つには、ワインやアルコールサイダーなどが手軽にグロサリーストアなどで買える環境があると指摘されています。

 

今回の決定で、バーやレストランなどは売上増を期待しているでしょうが、朝から赤い顔の人が増えたり、公園内で酒盛りをする人が出たり、スポーツイベント会場の駐車場でパーティーで騒いだりするグループが出たりするのは、どうもいただけませんね。

 

そういえば、オンタリオ州首相のお兄さんROB FORD氏は、トロント市議、トロント市長を歴任しましたが、その歴任中もアルコール中毒で治療を受けていましたね。そうした個人的環境もアルコールに寛容な施策に結びつくのでしょうか。普通は逆に厳しくするように思いますが。

 

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