トロントより、おはようございます。

 

8月も今日で終わりですね。

気温は20度にならず、寒いくらいです。

明日の朝は気温予想なんと6度!

紅葉が早く始まりそうですね。

 

夏休みの終わりを締めくくるのは、CNE!

 

いや、今年はそれだけではないみたいですよ。

この週末、CNEのライバルイベント登場です。

トロント国際大道芸人フェスティバル

 

毎年のように、開催場所が変わっていましたが、今年はトロントダウンタウンの東、The BeachにあるWoodbine Parkでの開催です。

どんなものが見られるか?

 

はい、このような芸だそうですよ。

世界の一流大道芸人が集まるそうです。

 

CNEに飽きたら、是非立ち寄りください。

 

え!最近、イベントの売り込みが多い?

 

そうなんですよ。

どうも夏休みの間は、新聞記者もバケーションを取っているようで、面白い記事がないんです。

まあ、それだけ平和ということでいいことですけどね。

(と、都合のいい言い訳!)

 

その新聞からこんな記事を発見。

カナダは、京都議定書から1番最初に脱落した調印国という汚名を貰いましたが、決して地球温暖化に努力していないわけではありません。

 

最大の産業州オンタリオ州では、二酸化炭素排出量を削減すべく、いろいろと施策を出しています。

今回発表になったのは、10万件の過程に$200-$350相当のスマート温度計を無料配布し、設置まで無料で、さらにアセスメント調査まで行ってくれるという大盤振る舞い。

 

家庭から排出される二酸化炭素を減らそうという施策で、その総額40ミリオンのプロジェクトだそうです。

 

詳細はこれから決定し、この秋から先着順で申し込みを受け付けるそうです。

 

スマートメーターに続き、スマート温度計と導入を拡大しているオンタリオ州。

 

さて、その効果のほどは?

 

今日の話題は、新学期を前に、ちょっとショッキングなニュース。

 

世界的に数学の力が落ちていると言われていますが、ここカナダでも同じ。

 

そこでオンタリオ州では、その学力を上げようと60ミリオンの予算をかけて、新数学戦略Renewed Math Strategyを導入しその効果が出ることを期待していました。

 

その結果が出ました。

オンタリオ州では、学力測定として

3年、6年、9年で統一テストを行っています。

それを実施しているのが

Education Quality and accountability Office

で、通称EQAOテストと呼ばれます。

英語と数学(算数)が実施されますが、その中で数学(算数)の成果は?

3年生(州標準以上を取った生徒の割合)

2015/2016年 63%

2016/2017年 62%

微妙に下がっていますね。

 

6年生

2012/2013年 57%

2015/2016年 50%

2016/2017年 50%

ありゃ!成果が出ていませんね。

 

EQAOのCEOのコメントでは、

”3年生で標準以上だった子でも、6年生で標準に達していない子供たちがたくさんいるようです”

”3年から6年の間の数学教育にもっと力を入れる必要があるようです”

 

では高校生となる9年生は?

 

9年生

Academic(進学コース)選択 83%

Applied(専門技能・就職コース)選択 44%

 

この2つのコースでは、扱う数学も異なり、Academicではより抽象的な数学論を学びますが、Appliedでは、実用的な数学を学びます。

 

トロント大学の教育学の教授のコメント

”現在の制度では、G8で大学に進むか進まないかを決めなくてはならない。でもその時子供たちはまだたった13歳。早すぎます。この制度を変えていく必要があります。”

 

また別の大学教授は

”生徒たちに数学の自信を持たせることも必要”

とも。

 

その数学への自信という面では、自信があると答えているのは

3年生 56%

6年生 53%

と約半数くらいの生徒しか自信を持っていないようです。

 

オンタリオ州が昨年3年間で60ミリオンを予算化した新戦略では、1年生から8年生までエレメンタリーの全学年のカリキュラムに毎日平均60分の数学を取り入れ、全てのエレメンタリーの学校に数学主任Math Lead Teachersを3人まで専任でつくことになりました。

 

さらには、数学を教える教員にも、数学テストMath Procifiency Test受講を必須にするよう、提案されるようです。

 

その背景には、教員の中には数学が不得手な先生も多くいるようで、数学指導に不安Math Anxietyになっているのだそうです。

 

やはり、先生が自信を持って教えてくれなければ生徒にも身につきませんからね。

 

オンタリオ州教育担当大臣は、

”もう少し時間をかけて生徒への影響と調査をしてみたい”と述べるとともに

”数学指導法に注目し、異なった方法での指導法を模索してみたい”

とも。

 

子供の教育に明確な方針を立て、成果ある施策が行われることを期待します。

 

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