トロントより、おはようございます。
今日も12度ほどの天候で、まずまずの一日でしたが、どうやら明日からは相当荒れそうな予報が出ています。
アメリカでは竜巻で死亡者が多数出たようですが、その低気圧がこれからカナダに向かって北上してきます。トロントでも明日は大雨になりそうで、ちょっと心配です。
今日の新聞にも、これと言った記事がありません。
ニュースがないのは、平穏ということからも知れませんが、自分にはどうも新聞社が休んでいるとしか思えませんね。その点、日本の新聞は連載小説やシリーズものがありそれなりに読むところがあるようにも思いはじめました。(正しいかどうかは自信ありません。なにせ、日本を離れて20年以上経っているもので、、、)
こちらの新聞は、広告ばかりが紙面を取り、中身がないことおびただしい。新聞を読む楽しみがないのが残念です。新聞を取らない人が多いのもうなづけますね。
とはいっても、自分のブログネタがないのは困りますので、今日は、カナダ統計局が発表した報告書をご紹介します。(またまた、仕事と混同している?)
1997年から2012年の15年間のデータから、高卒者と大卒者の間の賃金と正規雇用率の違いを比較分析したものです。
まずはご紹介する前に、この差は広がっていると思いますか。それとも縮まっている?
実は、縮まっているのだそうです。
2000年から2002年に卒業した人と、2010年から2012年に卒業した人を比較しました。
正規雇用者の時間給増加率
(高卒)
男性 9%増、
女性 11%増
(大卒)
男性 増加なし
女性 5%増
時間給金額比較で見ると
2010年-2012年大卒男性の時給を1とした場合
男性 高卒 2000年-2002年時点 0.68 2010年-2012年時点 0.75
女性 高卒 2000年-2002年時点 0.64 2010年-2012年時点 0.68
(あれ?大卒女性の比較データがない?)
背景には、2000年代の石油ブームが大きいようです。
石油採掘現場では、とにかく労働力が要求され、教育レベルへの要求が低く高卒者の需要が高かったためと分析しています。
就労者数で見た場合
この10年間で、女性の大卒者は42%増加しているのに対し、女性の高卒者の増加は5%。
同じく、男性の大卒者は30%増加に対し、男性高卒者は16%増だそうです。
男女とも、大卒者が大きく増加しています。
賃金ベースでは、縮まっていますが、雇用となると事情は違うようです。
大卒女子の正規雇用率は63%程度で変化がない(安定している)のに対し、高卒女子の正規雇用率は49%から44%に落ちているそうです。
高卒男子の正規雇用率も、68%から61%に落ちていますが、大卒男子も同じように72%から68%に落ちているのが特徴的です。
こうしたデータを概観してみると、
>現場労働力として高卒男子の需要は高く、賃金も上昇している
>高卒女子は、最低賃金で働くも、雇用は安定していない
>大卒女子が増え、労働力の重要な部分を占めるようになっている
>大卒男子の需要が伸びておらず、雇用状況は悪化している
一口に言ってしまえば、男子は肉体労働、女子は知的労働に期待が高まっている ということでしょうか。
若い世代では、女性の進出がこれからのキーワードかもしれませんね。
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